SSブログ

自動車工業会の豊田会長が自動車減税を訴える [社会・経済]

自動車工業会の豊田会長が自動車減税を訴える


(ここから)

国内の自動車市場が縮小する中、自動車メーカーなどで組織する業界団体の会長に就任
したトヨタ自動車の豊田章男社長は、自動車取得税や重量税などの車体課税の軽減を
政府へ働きかける方針を示しました。

 東京で18日に行われた報道関係者の共同取材で、自動車工業会の豊田会長は、来年
10月の消費税率引き上げに伴う車体課税の見直しに関連し、「日本の自動車ユーザー
は、世界で一番高い税金を払っている」と述べ、国際基準にする必要があるとの認識
を示しました。

(ここまで)

同様の問題提起は2011年にも行っているようです。

<ここから>

日本自動車連盟(JAF)、日本自動車工業会(自工会)など自動車関連21団体で構成する
「自動車税制改革フォーラム」と全日本自動車産業労働組合総連合会(自動車総連)は
11月7日、都内で会見を開き、自動車関係諸税の簡素化・負担軽減を訴えた。会

 同フォーラムが訴えているのは「車体課税の軽減」(自動車取得税、自動車重量税、
自動車税・軽自動車税)、「一般財源化により課税根拠を喪失した税の廃止」(自動車重
量税)、「二重課税など不合理な税体系の是正」(自動車取得税と消費税、自動車重量税
と自動車税・軽自動車税)、「旧暫定税率の廃止」の4つ。

<ここまで>


私も車を持っているので訴えには同感です。

なぜ、日本はかくもこう自動車関連の税金の種類が多いのか?

少しその内訳を知っておいた方がいいだろうと思います。

その税金を挙げると

1)購入時にかかる税金
・自動車取得税 本体価格の90%に対して5%(軽自動車は3%)
 ただし、50万円以下の場合は免除(中古車でも同じ)
・消費税8%
・自動車重量税 500kg当り6300円
・自動車税 購入月によって異なるが2500ccで年額45000円
 軽自動車については改定され従来より負担が重くなっている

2)走り出してからかかる税金
・燃料税
(ガソリン車)
(揮発税 48.6円+ 地方道路税 5.2円+スタンドで支払う燃料代)≒138円/L位
消費税は上記の地方税や揮発税を含めたものに8%かかるので完全な3重取りです
最終的に148円/L位を払います。

その他、新車購入後は3年、その後は2年毎に車検が必要となり、その時に自動車重量税
が取られます。そのほか車検時には車体重量1.0~1.5トンの場合、自動車重量税24600円
(24ヶ月分) 自賠責保険料25,830円(24ヶ月分) 検査手数料1,700円
などが取られます。

それ以外にも高速を走れば高速道路料金を払う必要があり、その中にはしっかりと
消費税が含まれています。

仮に1800ccで1.4トンの車を300万円新車で購入すると

自動車取得税 135000円
自動車重量税 6300円×3×3年分=56700円
消費税    240000円
自動車税   39500円(最近上がりましたね)

これだけで471200円(計算ミスがあればご容赦を)の税金を払うことになります。
中古で購入した場合にも自動車取得税が取られます。

毎年かかる税金
燃料税 年間800L消費した場合 内税43040円+消費税9600=526440円
自動車税 39500
これだけで年間92140円の税金を払うことになります。

それ以外に車検があり、重量税 12300円/年+自賠責12915円/年=25215円(年換算)
合計 117355円となり、まあ毎月1万円近い税金を払っていることになります。



車を持つ必要がない首都圏に在住の人にはあまり関係のないことですが、地方などで

生活する人には生活必需品であり、なくてはならない交通手段です。

そのせいか、地方では車所有率が高くバスや電車などの交通機関の衰退が叫ばれ

自治体の補助金で何とか運営しているような状況です。


アメリカではガソリン価格が日本の半分以下で、税金も毎年払うナンバープレート代

年額3000円~15000円くらいだけなので圧倒的に負担が少ないです。

しかし、州によって消費税、や資産税がかかるのでこの負担はあります。

またヨーロッパはアメリカと違い燃料税が100円/Lなので走れば走るほど税金を払う

ことになり、10年間乗り続けると日本より税金の負担は大きくなるようです。

ただし、向こうは国土が広く走る距離がハンパないですから・・・・。日本は狭いので

トータルすれば日本の方が税金は高いと思います。



最近若者が車を買わなくなったことが報道されていて、このことに自動車連盟が危機感を

抱いたことが今回の税金負担軽減の訴えにつながったものと思います。

税金の負担もアメリカを対象とするかヨーロッパを対象にするかで大きく異なりますが

少なくとも税金の二重取りだけは止めて欲しいものです。

また、自動車重量税と揮発油税は1971年(昭和46年)に田中角栄が提唱し成立したもので

当時、田中角栄が提唱した日本列島改造論を推進するために高速走路を拡充する必要が

ありその財源として自身が考え出したものです。2010年4月1日まではその財源は高速

道路公団へ付与されていましたが、その日以降一般財源となり、恒久化財源となったもの

です。言うなれば高速道路が整備されれば取る必要のない税金だったという事です。

それが高速道路料金は取るわ重量税は取るわでめちゃくちゃです。

これだけ見てもいかに搾取され続けているかおわかりでしょう。

 

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。