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なぜ、コロナウイルス感染者が7回も陰性だったのに、その後陽性になるのか? [医学]

不安を与えるような記事で申し訳ないのだが、真実は知っておいた方がいいと
思いますので、転載しました。読みたくない方はスルーしてください。


(ここから)

新型コロナウイルスの検査が、誤った陰性判定を出しているのではないかと、深刻な
懸念が生じている。

数カ国の報道によると、最終的に感染していると診断されるまでに、最も多くて6回、
陰性と判定されていた人がいたとされる。

そうした中、今回の流行の発生源となった中国湖南省の当局はこのほど、検査で最終
的に確認された段階ではなく、症状が見られた段階で感染者として数え始めた。

その結果、1日で約1万5000人の新たな感染が報告された。これは、今回の流行の全感
染者の4分の1に近い人数だ。

検査に問題はある?

検査は、新型ウイルスの遺伝暗号(遺伝コード)が見つかるかどうかで判定する。

まず患者から検体を採取する。それを検査機関に運び、新型ウイルスの遺伝コードを取
り出す(もし存在すれば)。それを繰り返しコピーし、検査できるよう大量に増やす。

この「RT-PCR」法の検査は、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)やインフルエンザなどウイ
ルスの診断に医療機関で広く採用されていて、通常は信頼性が高い。

「この検査は一般的に非常にしっかりしたもので、偽陽性や偽陰性が出る確率は低い」と、英キングス・コレッジ・ロンドンの研究者、ナタリー・マクダーモット医師は言う。
間違った結果を出している?

学術誌Radiology(放射線学)掲載の研究によると、患者167人のうち5人が、肺の画像
が病気を示していたにもかかわらず、陰性と判定された。5人は後日の検査で、陽性と
判定されたという。

こうした話はいくつもある。

新型ウイルスについて最初期に懸念を指摘し、感染によって死亡した後、今では英雄と
して称えられている李文亮医師の話もその1例だ。
Image copyright Weibo
Image caption 武漢中心医院の眼科医、李文亮氏は1月31日、ソーシャルメディアに自身
の写真を投稿。この翌日、新型コロナウイルス感染が診断されたとと明らかにした

李医師は検査で何回か陰性と判定された後、最終的に陽性と診断されたと説明していた。

中国人ジャーナリストたちは、6回の陰性判定の末に7回目の検査で陽性の結果が出たと
いう複数の人の事例を報じている。

同様の問題は、シンガポールやタイなど、新型ウイルスの影響が及んでいる他の国々で
もみられる。

一方、アメリカでは検査の一部で「判定不可能な」結果が出ていると、疾病対策センター
(CDC)のナンシー・メソニア博士は話す。

何が起きている?

この事態の説明としては、検査は正確で、患者が検査時には新型ウイルスに感染していな
かったという可能性が考えられる。

中国では咳や風邪、インフルエンザの季節なので、患者が新型ウイルスの症状と勘違いし
たとも考えられる。

「コロナウイルスの初期症状は、他の呼吸器系のウイルスのものと非常に似ている」と、
マクダーモット医師は話す。

「最初に検査を受けた時は感染していなかったのかもしれない。その後、時がたつに
つれて感染し、後の検査でコロナウイルス陽性と判定された。その可能性はある」

別のシナリオとして、患者は確かに新型ウイルスに感染していたが、非常に初期だった
ので、検知できるほどの量がなかったという可能性もある。

「RT-PCR」法の検査は遺伝物質を大幅に増幅させて行うが、一度の検査にはそれなり
の量が必要だ。

「6回も検査するとなると、そうはいかない」とマクダーモット博士は言う。

「エボラ出血熱のときは、陰性の結果が出た後、ウイルスに時間を与えるため必ず72時
間待ったものだ」



また、検査方法そのものに問題がある可能性もある。

検査では患者の喉を綿棒でぬぐうが、良いやり方もあればそうでもないやり方もある。

「だらりとさせただけか、それともしっかりこすったのか」では違うと、マクダーモット
博士は問う。

さらに、検体を正しく保存し取り扱わないと、うまく検査できない場合もある。

喉の裏側から検体を採取するのは、果たして効果的なのかについても、議論がある。

新型コロナウイルスによる症状は、肺の奥深くで起きている感染症だ。鼻や喉ではない。

とはいえ、もし患者がせきをしているなら、ウイルスはいくらか喉まで上がってきてい
るだろうし、そうすれば発見できるはずだ。


Image caption コロナウイルスは「王冠」のような形状から名付けられた

最後に、新型コロナウイルス向けの「RT-PCR」検査の根拠となる科学的知見に、問題が
ある可能性もある

検査を進めるには、担当者はまずウイルスの遺伝コードの一部を選ばなくてはならない。

これはプライマーと呼ばれる。プライマーはウイルス内の適合遺伝コードと結合し、増大
していく。担当者はこのウイルスの遺伝コードの中から、変異しないだろうと思う部分を
選ぶ。

ところが、患者が保有するウイルスと、検査用のプライマーがうまくマッチしなければ、
たとえ感染していても陰性判定が出てしまいかねない。

現段階では、何が起きているのかは判断不可能で、他の国々にとって何が教訓になるのか
もはっきりしない。

「この状況は大きくは変わらない」と、マクダーモット医師は言う。

「ただし、症状が出続けている人は、繰り返し検査をする必要がある。それははっきりし
ている」


(ここまで)


要するに、簡単に言うと、ウイルスの遺伝子の中で変異しないだろうと思われる
部分と一致するかどうかを検査するのだが、この一致するすると推定する箇所が
何個もあるということです。

その中のひとつをコレダとにらんで選んだとしても、会っていなければ陰性となり
次回の検査で再度別の部分を選んでもまたもや合わないために陰性と言うことが
あるということです。

そのため、何回か検査を繰り返してやっと一致する部分に巡り合ったときに陽性と
いう結果が出ることがあるということです。

これは感染している人が持っているコロナウイルスの遺伝的特性がバラバラだと
いうことで、そのバラバラな数だけ試薬を揃えて検査することは不可能に近いと
いうことになります。

しかし、それでも数十人単位で陽性者が出るのはその人たちの感染源が同じで
あり、感染してからの日にちが浅かったからだと言えます。

前回の記事で書いたようにクルーズ船から下船した人をさらに2週間くらい隔離
して問題がなければ帰宅してもらうことが正しいと書いた理由もそこにあります。

その証拠に


オーストラリア保健省は、新型コロナウイルスへの集団感染が確認されたクルーズ船「
ダイヤモンド・プリンセス」から下船し、20日、チャーター機で帰国したオーストラ
リア人2人から、ウイルスへの陽性反応が出たと発表しました。
2020年2月21日 19時23分 NHK Web NEWS


という報道があるわけです。

ただし日本での重症化率は低いようですのであまり神経質にならないようにする
ということと不要不急の外出をさけ、人ごみには行かない、マスクをするなどの
防護策を取ることが必要と思います。






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コロナウイルスの特効薬アビガン [医学]

コロナウイルスの特効薬アビガン



◆新型コロナウイルスの治療薬アビガンについて、読者の方からコメントをいただきました「 アビガン 」開発者の白木公康氏のテレビ出演での発言!  すべてのRNAウィルスに効く! 新型コロナはアビガンで治る!?というものでした。有難うございました。そのテレビでの発言を探してみますとありました。これはその触りの部分です。
【2020年02月04日:DEEP STATEが真っ青になった白木公康教授の発言】


◆短いので興味のある方は頭からご覧ください。ミヤネは感染経路とか今となってはどうでもいいことばかり喋って、対処療法について白木教授が本当に言いたかったことを言わせない。約30分の枠の中でアビガンについて教授が喋り始めるのは25分15秒からで、肝心なことを言おうとするとミヤネが遮り終わらせてしまいます。ミヤネでなくてイヤミと呼ぶべき、実に嫌な野郎ですな。





◆このアビガンという感染症の特効薬がどうやって生まれたか週刊現代が2014年に11月29日号に掲載しています。

富士フイルム「アビガン錠」開発苦闘16年 「富山の薬売り」のDNAが、エボラから世界を救う まさに「プロジェクトX」!

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発見は偶然だった。医療関係者は見向きもしなかった。一度は製品化を諦めた。ある出来事が潮目を変えた。それでも立ちはだかる難問。男たちは手を休めなかった。その努力が今、ようやく実を結ぶ。

手探りの研究が始まった

富山の薬が世界を救うかもしれない—富士フイルムホールディングス傘下の富山化学工業が開発した錠剤「アビガン」(一般名・ファビピラビル)が、世界的な注目を集めている。

今年夏頃から西アフリカを中心に爆発的に流行しているエボラ出血熱はいまだ終息していないが、その理由の一つは有効な治療薬がないことだ。エボラ出血熱の致死率は50%と、毒性はすさまじく高い。エボラウイルスに感染すると、患者は7日間程度の潜伏期間を経た後、高熱を発して嘔吐、下痢、頭痛などの症状を呈し、最後は全身から出血して死に至る。

11月12日に発表されたWHO(世界保健機関)の最新データによると、すでに世界中でエボラウイルス感染者は1万4098人に上り、死者は5160人になったという。

そんな「史上最悪のウイルス」に対して「アビガン」が有効な解決策になるのではないかとの期待が膨らんでいる、フランス、スペイン、ノルウェー、ドイツではエボラウイルスに感染した患者にアビガンを含む数種類の薬が投与され、症状に改善が見られた。

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フランスとギニアの両政府はエボラウイルス感染者へのアビガンの臨床試験に着手し、来年初めにも承認、そして使用される可能性が出てきた。

アビガンが世界に出荷されれば、多くのエボラ患者の命が助かることにつながる。「富山の薬売り」のDNAが世界を救う画期的な成果を挙げるのだ。だが、この新薬の開発は、もちろん一朝一夕に可能だったものではない。そこには実に16年にも及ぶ熱いドラマがあった。

                    *

話は'98年に遡る。このとき、富山化学の研究者たちは一心不乱に実験を繰り返していた。インフルエンザなどをターゲットとした新しい抗ウイルス薬を創ること—。これが10人にも満たない研究チームに与えられたミッションだった。

富山化学総務担当部長の泉喜宣が振り返る。

「もともと当社は細菌に効く医薬品の開発に定評があったのですが、ウイルスに対する治療薬にも手を広げようと考えたんです。かといって、潤沢な研究資金があるわけではない。インフルエンザ薬に関しては、研究者がすべて手作業で効果を測定していきました」

通常、大手の製薬会社が新薬を開発する場合、自動化されたロボットなどを用いて、ターゲットとなる化合物を見つけ出すのが一般的になってきた頃だ。だが、当時の富山化学は研究所を地方都市に構える、従業員数2000名足らずの中堅製薬メーカーにすぎず、インフルエンザ薬の開発のインフラ整備に資金を注ぎ込む余裕はなかった。

そこで2万6000種類の化合物をランダムに選んでインフルエンザウイルスに効くか、一つひとつ手作業で試していったのです。シャーレに細胞を入れ、そこにインフルエンザウイルスを入れます。その中に化合物を入れ、細胞が生き残るかどうかを調べるという単純な実験方法です。

週に600種類ずつ試し、2万回以上の失敗を経た後に偶然、ウイルスに効果のある化合物、現在のアビガンにつながる『T-705』を発見したんです。'98年のことでした」(泉)

無念の開発中止

富山化学工業は発見したT-705を本格的に試験するため、富山大学医学部の白木公康教授(ウイルス学)に共同研究を持ちかけた。白木教授が語る。

「富山化学は昔から化合物を合成する技術には定評がありました。実際、T-705の構造図を見たときに、これは薬になると直感し、共同研究を承諾したんです。大学ではインフルエンザに感染させたマウスを使って、生体実験を行いました。一番気を使ったのは、情報漏洩ですね。実は大学というのは、よく情報が漏れるところなんですよ。民間企業に比べるとセキュリティがしっかりしていませんし、多くの製薬関係者が出入りしますから。大学関係者には秘密保持の意識が高くない人もいるんです。そこで、私は実験データを大学には残さず、富山化学のほうで保管してもらいました。

実験の結果、インフルエンザに感染させたマウスにT-705を投与すると、一匹も死ぬことはありませんでした。有効性が確認できたので、'00年9月にカナダのトロントで行われた学会で私たちの研究チームが発表したのです」

だが—。この学会発表は、ほとんど話題にならなかった。世界中の大手製薬会社にT-705の製品化を持ちかけても、乗ってくる会社は1社もなかったという。なぜか。

「その頃、ちょうどインフルエンザ薬として『タミフル』と『リレンザ』が発売されたからです。当時の製薬関係者は、もう新しい抗インフルエンザ薬は要らないと考えていたんですね。

また、元々製薬会社には長期的な投与が見込まれる薬を開発したがる傾向があります。たとえば、糖尿病や心臓病、高血圧に効く薬は、飲み始めたら亡くなるまで飲む薬。企業にとっては大きな売上高が見込めます。一方、インフルエンザの薬は飲んだとしても1週間。利益の幅が薄いんですよ」(白木教授)

それは富山化学にとっても死活的な問題だった。T-705がすぐに製品化できないのであれば、このまま開発を進める意味はあるのか—。

「実はインフルエンザ薬はマーケティング面でも極めて難しい医薬品なんです。インフルエンザが流行した年は売り上げが上がり、そうでないとガクンと下がる。

そこでこのままインフルエンザ薬の開発を進めるより、違う方向に注力したほうがいいのではないかということで、'02年にT-705の開発をストップし、これと似た構造を持つ化合物の中からC型肝炎ウイルスの治療薬を見つけて開発する方向へシフトさせました」(前出・泉)

こうして、T-705はいったん「お蔵入り」となった。しかし、3年後、思わぬ形で世界中の医療関係者から注目されるのだ。

きっかけは'05年にアジアで猛威をふるった「鳥インフルエンザ」だった。鳥インフルエンザが人間にも感染し、死亡するケースが多発したことを記憶する人も多いだろう。各国の医療機関がこぞってこの病気に有効な薬がないか、試験をしていた。

そんななか、NIAID(米国立アレルギー感染症研究所)より委託を受けた米ユタ州立大学が'06年3月、T-705が鳥インフルエンザに効果があると名指しで発表したのだ。

「NIAIDが3000種類以上の化合物を試した結果、唯一T-705だけが効いたというのです。そうなると、'01年頃に考えていたマーケティング上の問題を飛び越えて、会社としてなんとしても製品化しないといけないと判断しました。

'07年から臨床試験を開始し、T-705にリソースを集中するため、今度はC型肝炎治療薬の開発をストップさせました」(泉)

苦境のなか、救いの手が

富山には300年以上にわたる「薬作り」の歴史と伝統がある。江戸時代に富山藩主が江戸城内で腹痛を訴えた大名に丸薬「反魂丹」を与えたところ、たちどころに収まったことがその発端だった。それを見た他藩の藩主がこぞってこの薬を欲しがったことから、富山で作られた薬は柳行李を背負った「富山の薬売り」たちによって各地に広がったという。

そのDNAが生きていた。世界が自分たちの薬を求めているのならば、広めることが自分たちの使命ではないか—。この信念の下、富山化学はヒトでの臨床試験を進めていった。
だが、一方で製薬業は巨額のカネが動くビジネスでもある。「社会的使命」だけでは事業は続けられない。事実、T-705の本格的な臨床試験を進めていた'07年の3月期決算で、富山化学は最終赤字に転落。新薬の開発費用もあり、累積赤字がかさんでいた。

そこに手を差し伸べたのが、富士フイルムホールディングスだった。'08年2月、富士フイルムは富山化学の買収を発表。1300億円を投じて66%の株式を取得したのだ。富士フイルムは古森重隆社長(現会長)の陣頭指揮の下、「第二の創業」と位置づけた大胆な業態変化の過渡期にあった。

富士フイルムコーポレートコミュニケーション部マネージャーの田口貴広が言う。

「富士フイルムは長年、写真フィルムをメインに事業展開してきました。しかし、デジタルカメラの影響から'00年をピークに写真フィルムの需要が年率2~3割のペースで減っていったのです。そうした中、'04年から経営改革を進め、6つの重点事業にリソースを投入し、その中の一つがヘルスケア分野だったのです」

富士フイルムは創業2年後の'36年からレントゲンフィルムを出発点として、医療分野にも深く関わってきたメーカーだ。X線画像診断装置や内視鏡といった、主に「診断」領域で関わってきたという。

「ヘルスケア全体で考えますと、診断の前には『予防』領域が、後には『治療』領域があります。いずれもこれまで私たちが培ってきた独自技術が活かせる領域です。そこでまず'06年に化粧品やサプリメントを発売しました。ただ、『治療』領域において、我々は医薬品の経験やノウハウを持ち合わせていませんし、一から立ち上げるには時間もかかります。だから'08年に富山化学を買収して医薬品事業に本格参入したのです。

富山化学を選択したのは、インフルエンザ薬やアルツハイマー薬など有力な新薬の候補を持っていて創薬力に優れていることや、技術的なシナジーが見込めることが理由です」(田口)

富山化学側には買収に対する複雑な思いはなかったのだろうか。

前出の泉が振り返る。

「これからの時代、医薬業界は海外も見据えてグローバルに展開していかなければいけない。それまで富山化学は、海外事業は他社にお願いするという方法でやってきていました。しかし、富士フイルムは医療分野で海外にもネットワークとブランド力があるので、自分たちのやってきたことをグループとして海外展開できるようになる。

また、地道に研究し、異業種との融合にも積極的であるという企業文化にも共通するところがあったんです。様々な相乗効果が生まれたという意味でも、買収は双方にとってよかったと思います」

米ペンタゴンも注目

こうして資金的な問題も解決した富山化学はさらなる臨床試験を進めていく。
同社が開発したT-705が画期的なのは、これまでの抗インフルエンザ薬とは効き方のメカニズムが異なる点だ。前出の白木教授が説明する。

「ウイルスは細胞の中に入り込んで、複製、つまりたくさんの子供を作って増殖していきます。そして、細胞から飛び出して、また別の細胞に入り込む。タミフルやリレンザといったこれまでの治療薬では、増殖するウイルスを細胞内に閉じ込めて、感染の拡大を防ぐ効果があります。

一方、『T-705』はウイルスの複製そのものを阻害します。ウイルスの増殖を直接抑えられるのです。また、ウイルスは増殖の過程でどうしても薬の耐性を持ってしまうものですが、増殖そのものを抑える『T-705』では耐性ができにくいことも特徴です」

耐性ができにくいため、新型のインフルエンザにも効果が期待できる。そして、さらにこの薬が優れている点は、インフルエンザに似た多くのウイルスで同様の効果が期待できることだ。だからこそ、インフルエンザ薬として開発されながら、エボラ出血熱にも効くのではないかと期待されているのである。

このT-705の効能に早い段階から注目していたのが、世界最大の軍事力を誇るペンタゴン(米国防総省)だ。米メディアによると、ペンタゴンは'12年3月から「T-705」を生物テロ対策の薬剤に指定しており、開発費用として140億円を助成しているという。そのペンタゴンが音頭を取って、米国内でも大規模な臨床試験が進められていった。

米国当局の活発な動きの中、中国では新しい鳥インフルエンザの感染者が続出した。こうした背景もあって今年3月、「新型インフルエンザが爆発的に流行し、他の薬が効かない場合」という条件付き承認ではあるが、ついにアビガンが誕生したのだ。発見から16年。長きにわたる苦闘だった。

そして、今年8月、ペンタゴンが「アビガン」をエボラに効く可能性のある治療薬の候補として発表。緊急措置としてスペインでは二次感染した女性看護師に投与され、完治した。ドイツではエボラ出血熱を発症したウガンダ人に投与され、回復傾向にあると現地で報道されている。今後もアビガンによってエボラウイルスから一人でも多くの命が救われることが期待されている。

「富山化学には現時点で2万人分の錠剤が在庫としてあり、錠剤にする前の原薬は30万人程度があります。追加生産が可能なため、各国からの提供要請があれば、日本政府とも協議の上、対応していきます」(前出・田口)

史上最悪のエボラ禍に打ち勝つ、一筋の光明が見えてきた。もうパニックに陥る必要はない。我々には使命に燃えた男たちが執念で作り上げた「アビガン」という錠剤があるのだから。
(文中一部敬称略)

「週刊現代」2014年11月29日号より

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/41194



「アビガン錠」とは? エボラ出血熱が立て続けに回復、富士フイルムが増産


エボラ出血熱に感染後に回復したヨーロッパ人の看護師2人が、日本製の「アビガン錠」の投与を受けて回復していたことがわかった。患者が立て続けに回復した「アビガン錠」に、エボラ特効薬としての期待が高まっている。

エボラ出血熱に感染後に回復したヨーロッパ人の看護師2人が、日本製の「アビガン錠」の投与を受けて回復していたことがわかった。患者が立て続けに回復した「アビガン錠」に、エボラ特効薬としての期待が高まっている。

10月19日、スペイン人の女性看護師テレサ・ロメロさんが、エボラ出血熱から回復した。彼女に投与されたのは、富士フイルム子会社の富山化学工業が開発した「アビガン錠」(一般名:ファビピラビル)だったと、CNNが報じた。

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まだワクチンが存在しないエボラ出血熱と戦うために、彼女は2つの主要な治療を受けた。まず最初は、エボラ生存者の抗体を用いた点滴だった。この抗体は、西アフリカの病気を生き延びたカトリック修道女からもたらされた。

また、ロメロさんは実験的な抗ウイルス薬「ファビピラビル」を投与していた。スペインでは、他の試験薬「ZMab」も輸入していたが、世界的に品薄になっており古いバージョンしか使うことができないため、医師は使用を取りやめたという。
(Spanish nurse's aide is Ebola-free in third test - CNN.com 2014/10/20)

同様にエボラ出血熱に感染したフランス人の女性看護師にも、アビガン錠が投与されて治療を受けていたが、10月4日に回復して退院した。エボラ出血熱は、西アフリカのギニアやリベリアなどで流行が続いており、疑い例も含めて、10月17日の時点で死者は4555人、感染者は9216人に上っている。

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10月10日の世界保健機関(WHO)の発表を元に、アメリカ疾病予防管理センター(CDC)が作成した感染マップ

■「アビガン錠」とは

「アビガン錠」は、富山化学工業の古田要介氏によって1998年に発見された抗インフルエンザウイルス薬。2014年3月に日本で製造・販売の承認を取得した。抗インフル薬として一般的な「タミフル」や「リレンザ」などは、ウイルスの遺伝子が細胞内で複製された後の放出を阻害して感染の拡大を防ぐ。これに対してアビガン錠は、ウイルスの遺伝子複製そのものを阻害するという特徴がある。

2014年8月ごろから、インフルエンザウイルスと構造が似ているエボラウイルスの治療に、この薬が有効ではないかという説が持ち上がり、富士フイルムのアメリカでの提携相手であるメディベクター社は「アビガン錠」をエボラ出血熱感染者の治療に使えるよう申請する意向で、アメリカ食品医薬品局と協議している。

■エボラ感染拡大に備えて増産へ

10月20日には、富士フイルムがエボラ出血熱対策として「アビガン錠」を追加生産することを発表した。

11月中旬からは、フランス政府とギニア政府が、エボラ出血熱に対する「アビガン錠」の臨床試験をギニアで始める予定だ。感染拡大が懸念される中、この臨床試験で効果や安全性が認められた場合、より大規模な「アビガン錠」の提供要請が見込まれるため、増産を決定したという。

本臨床試験で「アビガン錠」のエボラ出血熱に対する効果並びに安全性が認められた場合は、より大規模な臨床使用のための薬剤の提供要請が見込まれます。

当社は、現時点で2万人分の錠剤を有し、原薬としてさらに30万人分程度の在庫を保有しています。今後、さらなる臨床使用が進む場合に備え、エボラ出血熱向けとしての「アビガン錠」の生産を11月中旬より行います。

感染規模がさらに拡大した場合においても十分な量を継続的に供給可能とするため、追加生産により備えておくべきと判断いたしました。

(「アビガン(R)錠200mg」のエボラ出血熱向け生産について : ニュースリリース | 富士フイルム 2014/10/20)

https://www.huffingtonpost.jp/2014/10/20/avigan_n_6018950.html

◆アメリカの製薬会社もコロナウイルスの特効薬を数か月以内に売り出すそうです。

新型コロナウイルス治療法、数カ月以内に使用可能の公算 米製薬が発表

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米製薬リジェネロン・ファーマシューティカルズは6日、新型コロナウイルスの治療法開発に向けた取り組みを強化しており、数カ月以内には一部の患者に対して使用可能になる公算が大きいと発表した。

米保健福祉省(HHS)は4日、リジェネロンと連携して、新型コロナウイルスの治療法を開発していると発表していた。

リジェネロンによると、この治療法は、代替療法がない場合に臨床試験以外での未承認薬の使用を認める「コンパッショネート使用」プログラムを通じて使用される可能性があるという。
ジョージ・ヤンコポーロス最高科学責任者(CSO)は「われわれはすでにある抗体治療を拡張している」と述べた。

ロイター
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/02/post-92334.php


◆どうも、手回しが好過ぎるような気がします。はじめからウイルスと並行して作っていたのではないかという疑念は払しょくできません。

◆アビガンが一足先に治療に使われその有効性が認められたら、開発者の白木公康教授だけでなく日本の感染症医療の評価は世界的に高まルるでしょうが、柔軟性がなさそうな亀の子たわしのような剛毛の厚労大臣が率先してアビガン使用を奨めるかどうか疑問です。

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(ここまで)


どうもミヤネ屋が発言を遮っているとしたら、政府の忖度をするテレビ局

ですから、アビガンは厚生労働省が認可を先取りするのを邪魔するでしょう。

STAP細胞もそうですし、最近では山中教授のIPS細胞研究も予算削減の憂き

目に遭うところを世論に訴えて覆しましたからね。

要するに何が何でもアメリカが先に取らないと彼らの利益がなくなるという

ことで日本の厚生労働省を使って研究中止ないし研究阻止と言う策略に出て

来るということでしょう。



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ついに恐れていたことが起ころうとしているようです。国はこれをどうするのか? [医学]

ついに恐れていたことが起ころうとしているようです。国はこれをどうするのか?


(ここから)

日本で検査対象者以外の感染者が発生しています!

私がとても恐れていたことが日本で起きています。
政府は検査キットが足りないためとの理由で湖北省に関連する日本人のみを検査
対象としていますが、感染の疑いのある人は全員検査される権利があるのに、政
府の方針だとして、保健所は対象者以外の検査を拒否しているのです。これって
本当に恐ろしいことです。

チャイナコロナウイルスの感染者であるのにただの肺炎と診断されてしまえば適
切な治療(エイズ薬が効くとも言われています)が受けられず治るものも治らな
くなってしまいます。

日本政府(特に厚労省)が感染対象者を限定している本当の理由は、メンツを守
りたいのか、オリンピックを中止されたくないのか、それとも中国に忖度してい
るのか、世界的評価を落とさないためかわかりませんが、感染者を放置してまで
感染者数の発表を抑えたいと考えているのは確かでしょう。

そのために中国政府がやっている(検査キットを十分に供給しない)ように、
検査キットが不足しているとの口実て感染者対象者を広げないでおくのではない
ですか。

そうだとしたら、日本政府は日本国民の安全と健康を無視した恐ろしい殺人行為
をやっているということです。

https://hosyusokuhou.jp/archives/48871217.html

“疑い”ぬぐえぬ患者 対応苦慮

国内で新型コロナウイルスの検査対象にならなかった人から相次いで感染が確認
されたことを受けて、厚生労働省は対象を拡大し、全国の自治体に通知しました。
それでも検査対象にはあたらないものの、感染の疑いがぬぐいきれない患者が受
診するケースがあり、医療機関は対応に苦慮しています。

新型コロナウイルスの検査を行う対象について、厚生労働省は37度5分以上の
発熱と肺炎を疑わせる呼吸器症状があり、2週間以内に武漢市を含む湖北省への
渡航歴があるか、湖北省に滞在した人と濃厚接触した人まで含めるよう広げました。

こうした中、対象にはあたらないものの、感染の疑いをぬぐいきれない患者が受診
して、医療機関が対応に苦慮するケースが出ています。このうち、千葉市にある内
科などの診療所では、先月29日、空港で仕事をしている男性がレントゲン検査
などの結果、肺炎と診断されました。医師は抗菌薬など通常肺炎で使われる治療薬
を処方しましたが、効果はみられず、症状が悪化しました。

患者の男性は、外国人旅行客と接触する機会もあるため、医師は、新型コロナウイ
ルスへの感染の疑いもあるとして、検査ができないか、今月3日に保健所に問い合
わせましたが、国が定める検査対象にはあたらないとして、対応を断られたという
ことです。

診療所の河内文雄医師は、「経過が通常の肺炎とは異なり、勤務環境からも新型コ
ロナウイルスへの感染の疑いがあると判断したが、保健所は『武漢や湖北省との接
点がない』との一点張りで対応してくれなかった。こうしたケースは多くあると思
われ、放置していたら、今後、感染が拡大するのではないかと心配している」と話
していました。

02月06日 16時21分 千葉 NEWS WEB
https://www3.nhk.or.jp/lnews/chiba/20200206/1080009811.html

(ここまで)

おそらく、これは氷山の本当のごく一部でしょう。
日本全国で発生し始めていると考えておいた方がいいですね。

それにしても医療機関から要請があっても検査しないとは・・・。
驚くべき実態です。この国は完全に国の支配下にあることがよくわかります。

確かに新型コロナウイルス自体が新しいRNA構造を持つものだということは
わかりますが、なぜ国にはその検査ができる方法があるのだろうかという
疑問が生じます。

新型コロナウイルスの検出を可能にするためにはあらかじめウイルスの構造
がわかっていないといけません。それが検査可能ということは、日本の厚生
労働省はあらかじめ今回の新型コロナウイルスが流行することを前もって
知っていた可能性があると考えてもよさそうです。

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【ワシントン=長沼亜紀】米疾病対策センター(CDC)は6日、中国を中心に
感染が広がっている新型コロナウイルスに関し、感染を診断する検査キットを
開発し、国内外の検査機関に配布を始めたと発表した。さらなる感染拡大の
予防につなげる。

CDCは、これまで新型ウイルスの感染が疑われる人から採取した検体を国内の
検査機関から受け取って診断しており、診断に時間がかかっていた。検査キッ
トの配布で、各検査機関が診断できるようになる。

CDCによると、検査キットは通常のインフルエンザの診断で使用する機器で利
用でき、4時間で結果が出る。1キットで700~800の検体を診断できる。

手始めに国内の公立検査機関などに約200キット、海外の選定された検査機関
にも約200キットを配布する。

米国内では2月5日までに6州で12人の新型コロナウイルスの感染者が確認され
ている。

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日本の厚生労働省にはアメリカと同じ対応ができないのだろうか?
そんなことはないと思います。

何となく供給するのを渋っていると思われます。

もし、検査キットを供給して日本国内で新型ウイルス感染者が中国と同じ数
だけ発生したらオリンピックは中止に追い込まれるでしょう。
それを恐れているのではないかと思います。

新型ウイルス検査と言うのは後から確認のために行う方法であって、本来なら
感染者と疑わしい人を入国させないことがいちばんの方法です。
それをしなかった政府と厚生労働省の責任は重いと思います。


みなさんもお気を付けください。


(追記)

どうやら政府は今回の新型コロナウイルスで日本人の大多数、それも感染すると
予後が悪いと言われる老人には先にあの世に行ってもらいたいようです。
その理由は年金資金がいろいろ使い過ぎて枯渇しつつあるので、これをごまかす
ために、中国人を意図的に乳臆させているのだとか・・・。




こんなの政府でも国民の代表でも何でもありません。

また、検査キットについてはすでに輸入できる体制が整っているのですが、
そのまま輸入しても製薬会社の利益にならないかと厚生労働省がストップ
しているという話もあるようです。


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厚生労働省の、こんな注意喚起の仕方でで良いのだろうか? [医学]

コロナウイルス(SARS)の感染状況が毎日更新されるたびに患者数と死者数が増加著しい
ですが、日本の厚生労働省が国民に発したメッセージは以下のようなものですが、どう
考えても国民を軽視しているとしか思えません。


(ここから)

厚生労働省の広報から

◆国民の皆様へのメッセージ

○新型コロナウイルス感染症の現状からは、中国国内では人から人への感染は認められるものの、我が国では人から人への持続的感染は認められていません。国民の皆様におかれては、過剰に心配することなく、季節性インフルエンザと同様に咳エチケットや手洗いなどの感染症対策に努めていただくようお願いいたします。

○武漢市から帰国・入国される方におかれましては、咳や発熱等の症状がある場合には、マスクを着用するなどし、事前に医療機関へ連絡したうえで、受診していただきますよう、御協力をお願いします。また、医療機関の受診にあっては、滞在歴があることを事前に申し出てください。


(参考)コロナウイルスとは
人や動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスです。人に感染症を引き起こすものはこれまで6種類が知られていますが、深刻な呼吸器疾患を引き起こすことがあるSARS-CoV(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス)とMERS-CoV(中東呼吸器症候群コロナウイルス)以外は、感染しても通常の風邪などの重度でない症状にとどまります。詳細は、国立感染症研究所の情報ページをご参照ください。


(ここまで)

国内でパニックを起こしたくないというのと中国人旅行者が来ないことで観光や
購買数が減少するのを恐れているのだろうか?

どう考えても、国民の安全を考えての広報とは思えません。

現段階でわかっているのは、コロナウイルスは12月初めに武漢で発生が認められ
ましたが、武漢市の市長が感染者を認めながら、市民に「人から人への感染はあり
ませんので安心してください」と公表したようです。
その結果、市民は多くの人が集まる場所に移動する状況になったため、人から人へ
の感染が発生し、多数の感染患者の発生を来たしたようです。
その後、人から人への感染はないという広報は撤回され、人から人へと感染すると
改めて広報されました。それと同時に初期対応が悪かったことで武漢市長は現在
中国政府に拘束されているようです。

感染発生からすでに2カ月近く経過しているので、武漢市だけでなく中国全土が
コロナウイルスに感染している患者で一杯だろうと思います。
当然、日本への旅行者が12月中から来日していることになるので、国内でも感染
患者が見つからないだけで相当数存在することが予想されます。

すでに国内では4人目の武漢からの旅行者の感染が発見されています。

また、今回のコロナウイルスの症状は熱や咳が出ないことがあり、その潜伏期間も
2週間と長いので感染が発見されたときには感染後2週間以上経過していることを
意味し、その感染者が症状がないということで多くの観光地を訪れていたらアウト
ですね。

したがって、厚生労働省は予防のため外出する際にはマスクを必ず装着して行動
するようにしてくださいと広報しなければならないのです。
当然、外出から帰った後は手洗い厳守です。

中国でも当初「人から人への感染はない」と広報したために今の様な爆発的な
患者の増加に悩まされているというのが明らかなのに、何を悠著なと思います。
あるいは、今回のコロナウイルスは日本人には感染しないということなのだろうか?

まるで、日本政府の対応は日本でパンデミックが起きる準備を手助けしている
としか思えません。

後、武漢市では日本でも今年導入される5Gがすでに導入されていて、この影響で
免疫力が大幅に低下し、感染の拡大を招いているのではないかと言う指摘もあります。
5Gモデムの導入をNTTから昨年5回くらいあり、時期早々ということですべて
私は断りました。


後は、最悪の事態に備えておくべきでしょう。N95規格のマスクを準備し、ウイルス
を消滅可能なものを用意しておくしかありません。空気中の汚染除去には銀イオン
含有スプレーが良いかと思います。ただし、使い過ぎないように・・・。

ウイルスに効果があると言われる二酸化塩素については空気中の濃度についての安
全性が未知なので利用はお勧めしません。

もし、家具類や衣類などについては台所用ハイターを0.3~1.0%くらいまで薄めて
雑巾掛けするか、衣類なら洗剤と一緒に使うのが効果的でしょう。飲用は不可です。
ワイドハイターなどの酵素系は効果はありません。

後半月もすれば状況が鮮明になってくると思います。もし、日本でも感染者数が
増加するようであれば、不用意な外出は避け、人の多い場所は避ける、買い物は
まとめ買いする。マスクは必ず装着するなどの対策が有効でしょう。


何度も書いてますが、大きな不安や恐怖心を持たないようにしましょう。
現状を冷静に俯瞰して見ているべきで、適時適所に応じた対応を取れば大丈夫です。


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財政破綻、病院消滅の夕張で老人が元気な理由 [医学]

財政破綻、病院消滅の夕張で老人が元気な理由


病院が減った方が健康維持の努力をすることから、病気になる確率が下がるという
良い例が今回の記事です。



(ここから)

毎年受ける健康診断に、意味はあるのだろうか。本当に医者のいうことを信じていいのだろうか。さてあなたは、財政破綻した夕張では市から病院が消えたのに、高齢者が元気になっていたことを知っているだろうか。「プレジデント」(2020年1月3日号)の特集「信じてはいけない! 健康診断」より、記事の一部をお届けします――。

夕張市では171床あった病床が19床に大幅減少した

北海道夕張市では171床あった病床は2006年の財政破綻後、19床に大幅減。総合病院は消え、市にはいくつかの診療所が存在するのみとなった。住民の約半分が高齢者で、その分医療を必要とする人が多かった当時の夕張。多くの患者があぶれ、適切な医療を受けることができなくなると予想された。しかし、実際はまったく逆の現象が起こったという。夕張市立診療所の元所長、森田洋之医師は「日本人の主な死因であるガン、心疾患、肺炎の死亡率について、女性のガンを除きすべて破綻後のほうが低くなっている」と指摘する。

なぜ病院がなくなることで病気が減ったのか。森田医師は「それは、プライマリーケア中心の医療にシフトできたからです」と話す――。

財政破綻の夕張で見えた医療の希望

プライマリーケアとは、大病院での専門医療に対し、地域かかりつけ医による予防から在宅看取りまでを含む総合的な医療のことです。たとえば、風邪の症状を訴えて来院した患者に関して、入院が必要な場合にのみ専門病院へ取り次ぎ、そうではない場合は診療所レベルでの治療で対処するというもの。プライマリーケア後進国の日本ではそれを専門とする医師は存在せず、個人開業医や小児科医がその役目を果たしていることが多いです。

yuubari.jpg

夕張では、総合病院が消えたことでプライマリーケアに移行せざるをえませんでした。患者さんの重症度を見てふるい分けし、入院や手術など大きな治療が必要な場合のみ札幌の病院にお任せするという方式をとり、プライマリーケアを徹底しました。そうしていくと、入院治療が必要な患者さんというのは、実は非常に少ないことがわかりました。

そして破綻前に比べて、心疾患、肺炎を原因とする死亡率が減りました。代わりに、増えているのが老衰です。実は、破綻前も老衰の過程を辿っていた方は多くいましたが、プライマリーケアが浸透したことで、老衰という診断が増えたのです。

老衰とは体全体の機能が落ちるということです。それは、心臓も肺も胃腸も全体的に徐々に弱くなってくるということで、どれがトリガーになって亡くなるかは判断が難しい。たとえば、飲み込む力が衰えて肺に食べ物が落ちてしまい、肺炎になった超高齢の患者さんがいたとします。運ばれた先の緊急病院で亡くなったら、初めてその患者さんを診た医師は肺炎という死亡診断を下すでしょう。その人の体が老化でどう変化してきたかではなく、目の前の病気だけ見ているのですから。しかし、老いの過程を見てきたプライマリーケア医がいれば、最期がたとえ肺炎でも「これは老衰のパターンですね」と家族に説明ができるのです。

プライマリーケアのおかげで、救急車の出動回数も破綻前から半減しました。「何かあったらいつでも救急車で病院に来ていいですよ」というスタンスは、一見市民の安全・安心のためになっているように見えるのですが、実は違います。なぜなら、そこで初めて会う救急医と患者さんの間には信頼関係がないので、人ではなく病気を見る医療にしかならないからです。人間はいつか必ず死ぬのですから、本人の意思を無視してとにかく延命の治療をすることは、本当の幸せではありません。


プライマリーケアが広がらぬ理由

特に、90歳を超えたら、死ぬ直前まで本人なりに幸せでいられるかが一番大事と考えます。その年齢になったら何かしら病気が見つかるのは当たり前。強制的に入院させられ、病院のベッドに縛り付けられて治療を受けるよりも、最期まで自分の家で好きなことをしていたいという考えの人もいるでしょう。

救急車で病院に運ばれてくる患者さんには終末期の高齢者の割合も少なくありません。しかし、終末期に医療で解決できることは限られます。そのような時期に、病気だけを見て治療を行うことは避けるべきです。プライマリーケアとは、一人ひとりの人生に向き合い、その人にとっての最善の医療を行うことなのです。

「指定管理者制度」をとることでうまく対処した

ただ、プライマリーケアが広まれば国の医療費も個人の支出も抑えられる一方、医療を提供すればするほど収益につながる日本の制度では医療機関の経営が苦しくなります。夕張ではその問題は「指定管理者制度」をとることでうまく対処しました。

指定管理者制度とは、地方自治体が所管する公の施設の運営をノウハウを持った民間事業者などが担い、効率化を図ることです。夕張の市立診療所でもその制度を取り入れていて、市の所有物である診療所を民間が管理・運営しています。努力して医療費を削れば市町村国保の財政が改善するわけですから、そこでwinwinの関係になれるのです。

国の医療費が減らないのは、医療が日本で一番強大な宗教と化してしまっていることも理由の1つです。

具合が悪くて病院にかかったら、医師の言うことは何も疑わず信じるしかないですよね。入院して、あの検査をして、点滴も打って、手術もしましょうと言われたら、全部受け入れるしかない。それが過剰な医療だったとしても、多くの患者さんには判断が難しいでしょう。

本来、医師はもっとフラットに話ができる存在でなければならないと思っています。だから私は現在、訪問診療のときも白衣を着ないでラフなスタイルで行っています。患者さんの本当の思いを聞き出すということが、プライマリーケアで最も大切なことですから。

たしかに病院には従業員の給料を支払うという大きな責任があります。収益を確保することも大事でしょう。しかし、それでは過剰な医療になってしまいがちです。プライマリーケアを実践するには、自院の収益以上に、「患者さんの幸福」を追求する覚悟が必要なのです。そのためにも、予防医療や患者中心の医療の重要性を医師自身が深く理解できるような教育の充実が急務と私は考えます。

命に向き合うということは、その人の人生を包括して考えていくことです。長生きがすべての人にとっての幸せというわけではない。どうすればその人らしく生き、その人らしく死ねるかを患者と一緒に考えていけるのは、プライマリーケアの制度の下でしか実現することはできません。夕張市の医療モデルは、右肩上がりを続ける日本の医療費問題解決への糸口としてしばしば語られますが、経済的な意味以上に、プライマリーケアは「人の幸福を最大化する」という役割を担っているのです。

(ここまで)


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"手を洗いすぎる"と風邪を引きやすくなる [医学]

"手を洗いすぎる"と風邪を引きやすくなる



(ここから)


なぜきちんと手を洗っているのに、風邪をひいてしまうのか。その理由が「熱心に手を洗っていたから」とすれば、どう思われるでしょうか。75歳の医師・藤田紘一郎さんは、ほとんど石けんを使わず、水だけで手を洗います。でも手はスベスベで、風邪もめったにひきません。その理由とは――。(第1回)

※本稿は、『手を洗いすぎてはいけない』(光文社新書)の第1章「手を洗いすぎる人は、なぜ体が弱いのか?」を再編集したものです。


手洗いで風邪は予防できるか
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春から夏は食中毒予防、秋から冬は風邪予防。

今や日本は、一年中感染症の予防に熱心な国になりました。そうしなければ命を落としかねないほど、私たちの国は不潔で危険な環境にあるのでしょうか。

いいえ、そうではありません。細菌やウイルス、寄生虫など目に見えないほど小さな微生物の存在におびえて、清潔に熱心になりすぎているのが、現代の日本です。

そのことは、手洗いのしかたを見るとよくわかります。「感染症予防の基本は手洗い」といわれ、手洗いの方法はたびたび熱心に指導されます。幼稚園や保育園、学校でも指導されますし、テレビや雑誌、新聞でもとり上げるほどです。

では、推奨される手洗いとは、どのようなものなのでしょうか。よくいわれる「正しい手洗い」をまとめてみました。

・時計や指輪など、手についているものを外す
・流水で手を洗う
・洗浄剤を手にとり、しっかり泡立てる
・手のひら、指の腹面をこすり合わせてよく洗う
・手の甲、指の背を洗う
・指の間(側面)、股(付け根)を洗う
・親指、拇指球(親指の付け根のふくらみ)を、反対の手でねじるようにして洗う
・指先、爪の間は、反対の手のひらの上でこするように洗う
・手首を、反対の手でねじるようにして洗う
・洗浄剤を十分な流水でよく洗い流す
・手を拭き、乾燥させる(タオル等の共用はしないこと)
・アルコールによる消毒(爪下、爪周辺に直接かけた後、手指全体によく擦り込む)

とても大変な工程です。こんなに細部にわたってていねいに洗わなければ、感染症の予防はできないのでしょうか。しかも、「2回洗いで菌やウイルスを洗い流しましょう」といわれることまであります。そうしてがんばって洗い、最後にアルコール消毒をしても、「アルコールは、ノロウイルスの不活化にはあまり効果がないといわれています」と、消毒剤には注意書きが示されています。

藤田紘一郎『手を洗いすぎてはいけない』(光文社新書)




私も試しに3日間だけ、1日3度の食事前と帰宅時の計4回、この手洗いを実践してみました。すると、どんなことが起こってきたでしょうか。

手の皮膚がカサつき、親指の爪の付け根が裂けてきました。

詳しいことは順々にお話ししますが、手を洗いすぎると皮膚の潤いが失われ、カサついてきます。これは自然の現象です。乾燥肌は「老化現象の一つ」とよくいわれますが、そんなことはありません。ふだん石けんを使わない私の手は、75歳ですがスベスベで、ガサガサなどしていなかったのです。乾燥肌の最大の原因は、「洗いすぎ」です。

そして、次にみなさんが知らない大事なことをお話しします。

洗いすぎると、人の皮膚はどんどんと「キタナイ」状態になり、病原性の弱い菌やウイルスにも感染してしまうほど、ヤワな体になっていくのです。


「流水で10秒間」だけでいい
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では、私が推奨する「免疫力を強化するための手洗い」を紹介しましょう。

・両手を軽くこすりながら、流水で10秒間流す

以上です。驚きましたか。

手洗いとはこれで十分なのです。

これまで、薬用石けんなどを使って過度の手洗いをしてきた人には、私の推奨する手洗いを疑わしく感じるでしょう。もしかしたら、「流水で10秒間方式」に切り替えたばかりのときには、少々の風邪や下痢を起こすこともあるかもしれません。しかし、それはこの手洗いのせいではありません。それまでの過度の手洗いによって、あなたの免疫力が弱まり、十分に育っていないことの現れです。

ですから、多少の下痢など恐れずに「流水で10秒間方式」を続けてください。まもなく風邪を引きにくい体になっていくことを実感できるはずです。


手を洗いすぎると汚くなる!?
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それでは、なぜ過度の手洗いは、感染症にかかりやすい状態をつくり出してしまうのでしょうか。

人間の皮膚には、表皮ブドウ球菌や黄色ブドウ球菌をはじめとする約10種類以上の「皮膚常在菌」という細菌がいて、私たちの皮膚を守ってくれています。

彼らは私たちの健康において、非常に重要な役目を担っています。皮膚常在菌は皮膚から出る脂肪をエサにして、脂肪酸の皮脂膜をつくり出してくれているのです。この皮脂膜は、弱酸性です。病原体のほとんどは、酸性の場所で生きることができません。つまり、常在菌がつくり出す弱酸性の脂肪酸は、病原体が付着するのを防ぐバリアとして働いているのです。

皮膚を覆う弱酸性のバリアは、感染症から体を守る第一の砦です。これがしっかり築かれていれば、病原体が手指に付着することを、それだけで防げるのです。

感染症を引き起こしやすい「キタナイ」状態になる
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では、石けんで手洗いをするとどうなるでしょうか。

石けんを使うと、一回の手洗いで、皮膚常在菌の約90パーセントが洗い流されると報告されています。ただし、1割ほどの常在菌が残っていれば、彼らが再び増殖し、12時間後にはもとの状態に戻ることもわかっています。したがって、一日一回、お風呂に入って体をふつうに洗う、という程度であれば、弱酸性のバリアを失わずにすみます。

しかし、昔ながらの固形石けんでさえ、常在菌の約9割を洗い流してしまう力があるのです。薬用石けんやハンドソープ、ボディソープなどに宣伝されているほどの殺菌効果が本当にあるのだとしたら、そうしたもので前述の手洗い法のように細部まで2回も洗い、アルコール消毒などしてしまえば、さらに多くの常在菌が排除されることになります。

しかもそれを数時間おきに行ってしまうと、どうなるかわかりますか。わずかながら残されている常在菌が復活する時間さえ奪ってしまうことになるのです。

皮膚常在菌の数が著しく減ってしまうと、皮膚は中性になります。脂肪酸のバリアがつくられないからです。脂肪酸のバリアのない皮膚は、要塞を失ったお城のようなものです。外敵がわんさと襲ってきても、守る術を失えば、城は炎上します。

脂肪酸のバリアを失って中性になった皮膚には、外からの病原体が手に付着しやすくなります。こうなると、手指から口に病原体が運ばれやすくなります。

洗いすぎると皮膚は感染症を引き起こしやすい、「キタナイ」状態になってしまう、というのはこういうことだったのです。


肌の乾燥は「季節」や「加齢」のせいではない
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「最近、手や顔、体の洗いすぎによって皮膚病にかかる人が増えている」とは、皮膚科医たちの指摘するところです。

私たちの皮膚は、新旧の細胞がたえず入れ替わっていることで、正常な状態を保っています。新しい細胞は皮膚の最奥で生まれ、古い細胞はどんどんと押し上げられ、最後は垢となって自然とはがれ落ちるようにできています。その垢になる一歩手前の細胞が角質です。

角質は細胞としては死んでいますが、決して無用のものではありません。角質細胞は密に手を組んで幾重もの層をつくり、ほこりやダニなどアレルギーを起こす原因物質(アレルゲン)や、病原体などが皮膚の深部へ入り込むのを防いでくれているのです。つまり、皮膚の丈夫さは、角質層がきちんと形成されていることも大事なポイントです。

その角質層は脂肪酸の皮脂膜で覆われていることで、正常な状態を保つことができます。角質層がバラバラにならないよう、皮脂膜が細胞どうしをつなぎとめているからです。

ところが、皮膚を洗いすぎると皮脂膜がはがれ落ちます。すると、角質層にすき間が生じ、皮膚を組織している細胞がバラバラになっていきます。こうなると、皮膚に潤いを与えている水分の多くが蒸発して、カサカサしてきます。この状態が乾燥肌です。

そんな状態の皮膚を、さらに石けんなどを使って洗えば、乾燥肌が進行して炎症を起こすようになります。こうなると、肌がかゆくてしかたがなくなります。この状態を「乾燥性皮膚炎」と呼びます。また、ほこりやダニなどのアレルゲンが皮膚内に入り込み、強いかゆみや肌荒れを起こす「アトピー性皮膚炎」の原因にもなります。


肌が乾燥する原因の大半は洗いすぎ
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皮膚常在菌のつくる皮脂膜は、天然の保湿成分です。皮膚にとって、皮脂膜ほど肌によい・保湿剤・はありません。こんなに大事なことも知らず、多くの人は、常在菌の築いてくれる皮脂膜を手洗いで落とし、人工的につくられた高価な保湿剤を塗っているのです。

それというのも、「冬の時期は乾燥する」「年齢による乾燥肌」などと、コマーシャルでは肌の乾燥を、季節や加齢のせいにしているからでしょう。しかし、肌が乾燥する原因の大半は、洗いすぎです。では、メーカーはなぜその真実を伝えないのでしょうか。洗顔石けんなどの商品が売れなくなるからです。また、肌に潤いを与える保湿剤や美容液は、基礎化粧品のなかでもっとも高価な商品でもあります。

だからこそ、私たち消費者が賢くなる必要があります。「人も自然の生き物である」という原則に戻れば、自分の体がつくり出す皮脂膜ほど肌によいものはないとわかるはずです。

ちなみに、「弱酸性だから肌に優しい」というハンドソープやボディソープの宣伝文句もよく目にします。皮膚が弱酸性なのは、皮膚常在菌が皮脂膜をつくり出してくれているからです。洗浄力の強い石けんで洗えば、それがたとえ弱酸性であったとしても、結局は大事な常在菌や皮脂をはがしてしまいます。つまり、「弱酸性だから肌に優しい」というのも「なんだかよさそう」と消費者にイメージさせる文言であり、正しい情報とはいえないのです。


「清潔」の意味を履き違えるな
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もちろん私は「清潔にしてはいけない」と言っているのではありません。身の回りや体を清潔に保つのはとても大事なことです。

現在、内戦の続くイエメンでは、伝染病のコレラが拡大し、2017年6月4日の朝日新聞による報道では、過去1カ月で約7万件の感染が報告され、うち600人近くが死亡したと伝えられています。また、現地視察をしたユニセフ(国連児童基金)の担当者は「今後二週間で、新たな感染者の疑いは13万件に達するだろう」と報告しました。感染拡大の原因は、内戦により水道や衛生施設などのインフラが破壊され、衛生状態が悪化していることにあります。

衛生環境を整えることが、感染症予防の必須事項であることは、疑う余地のないことです。実際、日本も近代に入って生活環境が清潔に整い、医学が発展したことによって、国民の平均寿命が延びました。感染症で死亡する人が減ったためです。

しかし、現在の日本の清潔志向は、そうした「命を守るための衛生」から、大きくかけ離れたところにあります。自らの肌を痛めつけてまで手を洗う意味がどこにあるのでしょうか。
石けんを頻繁に使う人ほど風邪を引きやすい

私も、石けんを使います。ただ、それはお風呂に入ったとき、一日に一回きりです。たまに手に見える汚れがついたときにも、石けんを使うことがあります。けれども、帰宅時やトイレのあとに洗うのは、流水で10秒間だけ。食事の前などは、手が特別に汚れていなければ洗いません。だからといって、食中毒になることもなければ、風邪もめったに引きません。

反対に、石けんを頻繁に使う人ほど風邪を引きやすいのは事実です。
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この本を企画してくれた編集者は、以前は一日に10回前後もハンドソープで手洗いをしていたといいます。風邪を引くたびに、「手洗いとうがいこそが大事」と予防に熱心になっていきました。それにもかかわらず、すぐに風邪を引いてしまい、困っていました。そんなとき、偶然にも私の本を読んでくれたそうです。

その後、編集者は手洗いをやめました。トイレのあとは、とくにゴシゴシと手を洗っていたそうですが、流水だけにしました。たとえ大便に触って大腸菌がついてしまったとしても、流水で洗えば落とせるのです。

「藤田先生のおっしゃるように手洗いは水で10秒間だけにし、うがい薬も使うのをやめたら、風邪をめったに引かなくなりました」

と、編集者は話しておられました。

「清潔」の意味を履き違えてはいけません。現在では、きれいな環境がよいという考えが行きわたりすぎて、私たちを守っている常在菌まで排除するようになっています。それが結果的に風邪を引きやすく、アトピーなどのアレルギー疾患をつくり出すようになっています。

一方、内戦の続くイエメンのような衛生環境の破綻している場所では、今すぐにでも石けんによる手洗いが必要です。日本の各家庭にストックされた薬用石けんすべてと、清潔な水を十分に現地に送ってあげることができれば、たくさんの命が救われることでしょう。イエメンではそれが「命を守るための衛生」になります。

しかし、衛生環境の整った日本では、石けんで過度に手洗いをすることは、かえって「キタナイ」状態をつくり出し、病気になりやすい体を自ら築き上げてしまうことになるのです。

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藤田 紘一郎(ふじた・こういちろう)
医師・医学博士
1939年、旧満州生まれ。東京医科歯科大学卒。東京大学大学院医学系研究科修了。金沢医科大学教授、長崎大学医学部教授、東京医科歯科大学教授を歴任し、現在は同大学名誉教授。専門は、寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学。日本寄生虫学会賞、講談社出版文化賞・科学出版賞、日本文化振興会社会文化功労賞および国際文化栄誉賞など受賞多数。

(ここまで)

いかがでしょうか?

・両手を軽くこすりながら、流水で10秒間流す

が風邪を防ぐ手洗いのやり方です。

と言われたら、多くの人が{嘘でしょう!」と言うだろうと思います。

それだけテレビや新聞、ネットの宣伝効果があるということですね。

医者が手術の時には10分くらいかけて手指を消毒液入りの洗剤を使って入念に

洗いますが、これはまた別です。

手術時に患者の体内に雑菌を持ち込まないようにするためですから絶対必要な

ことで、皮膚に存在する役に立つ常在菌であっても人の体内入れることは許

されないことだからです。

西欧でも初期には手術が行われましたが、死亡率がとても高いものでした。

その原因は最近による感染症で亡くなる人がほとんどだったということからも

手術時の手指の消毒がものすごく大事だということがわかると思います。


しかし、ひるがえって普段の日常生活における消毒はやり過ぎは弊害をもたらす

ばかりか風邪を引きやすくなったり、下痢などを起こしやすくなります。

この記事を参考に今までの手指の洗い方を見直してみてください。






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19年の出生数が急減 1~9月、5.6%減の67万人、その背後にあるもの [医学]

19年の出生数が急減 1~9月、5.6%減の67万人


19年の出生数が大幅に減少したというニュースが流れてからしばらく経ちますが
この背景には以下の動画にあるようなワクチン問題があります。

今子供を産む年齢となっている20代、30代の方々は男女とも20~30年前に
生まれた子どもたちです。日本ではそのころ次々と生まれて来た子供に打たなければ
ならないというワクチンの種類が増えて行ったころでもありました。

先日のニュースがこの影響にあることも否定出来ないだろうと思います。


(ここから)

少子化のペースが加速している。厚生労働省が26日発表した人口動態統計(速報)によると、1~9月に生まれた子どもの数は67万3800人と前年同期に比べ5.6%減った。年間の出生数が5%を上回る減少となったのは直近では1989年。2019年は30年ぶりの大幅減となる可能性がある。政府は土曜日の共同保育の推進など少子化対策の拡充を急ぐが、人口減に歯止めをかけるのは簡単ではない。

(ここまで)

ショートバージョン




ロングバージョン





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半分切除された脳は、結合を強めて失った機能を補う [医学]

半分切除された脳は、結合を強めて失った機能を補う


こんなことが信じられるだろうか?
でも、本当だとすると脳の計り知れないポテンシャルと人の身体の奇跡とも
いえる素晴らしい機能を改めて思い知らされます。

通常、交通事故などで脳が少しでも損傷すると致命的なダメージを負うことが
一般的です。この事例では半分切除されても脳が残りの半分を補おうとする
ことがわかります。

一般的に右脳と左脳という風に区分されていますが、こうしてみると脳とは
いったい何なのかと改めて考えさせられます。


(ここから)

harfbrain.jpg

この半分しかない脳でも普通に話したり歩いたりできる CALTECH BRAIN IMAGING CENTER


<子どもの頃に手術で脳の半分を切除した6人が、回復して普通に話したり歩いたりできる理由は>

子どもの頃に脳の半分を失った成人6人を調べたところ、彼らの脳の神経回路の結合強度は健康な一般人と変わらないどころか、一般人より「著しく」強い場合さえあることが分かった。

学術雑誌セル・リポーツに発表された論文によれば、脳は大掛かりな手術に順応し、脳が半分になる前と同じように体を動かし、機能させ、目的を達成できるよう自らを再編できる。


「脳はどうにかして、残された神経回路を使って、手術で失われた領域の機能を補っている」と、論文を読んだブラウン大学カーニー脳科学研究所のワエル・アサード准教授(神経科学)は言う。

「子どもの脳は一般に、大人よりも再編しやすい(神経可逆性がある)ことが分かっている。その再編のひとつの形が神経回路の結合の強化だったことは、興味深い」

<参考記事>ハワイで旅行者がヒトの脳に寄生する寄生虫にあいついで感染

「実際に会うと脳が半分だなんて信じられない」

研究に協力した6人は子どもの頃にてんかんを患い、重度の発作が起きないようにするため脳の半分を切除する手術(大脳半球切除手術)を受けた。つまり脳の半分しか残っていないのだが、それでも言語能力に問題はなく、心身ともに高い機能を維持している。健康情報サイトのWeb MDによれば、「(この手術を受けた)多くの人が、特に問題もなく術後6~8週間で仕事や学校、普段の生活に戻ることが可能」だという。

論文の筆頭著者で、カリフォルニア工科大学の博士課程を修了したドーリット・クリーマンは声明の中で、「初めて彼らに会った時は、脳が半分ないことを忘れそうになった」と述べた。

「コンピューターの前で、脳が半分しかないMRI画像を見ても、今さっき話をしたり歩いたりしていた人たちのものとは信じられなかった」

研究チームは6人の協力者のMRI画像を健康な6人の画像と比較。さらに一般人1500人の脳データとも比較した。

さらに視覚、運動、感情や認知などの機能をつかさどる脳の領域の活動を分析。ここから脳の神経回路の結合状態を、間接的に測定した。

事前の予想では、脳を半分失った人は神経回路の結合も通常の人よりも弱いとみられていた。だが結果はその逆で、多くの協力者では結合が通常の人よりも強いことが分かった。

「子どもの頃に脳のかなりの部分を切除しても、機能が回復するというのは素晴らしいことだ」とアサードは言う。だが、まだ幾つかの疑問は残っている。

脳の結合性の変化は、大きな外傷を受けた脳が再編成した結果ではなく、てんかんの特徴という可能性もある。

脳の半分だけで生きていける人がいるというのは、注目すべき素晴らしいことだ。しかしその一方で、「脳卒中やバイク事故などでの怪我、脳腫瘍のように、脳のごく小さな部分に受けた損傷が、壊滅的なダメージをもたらすこともある」とクリーマンは語った。

(ここまで)


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シャンティ・フーラより「ワクチン強制接種の時代がやってくる」 [医学]

シャンティ・フーラより「ワクチン強制接種の時代がやってくる」


<ここから>

 医大生を含む医療従事者は、ワクチンを半強制的に接種させられているという驚愕の話です。
 「医療関係者は、感染症をうつさない、うつされないために、予防接種で防ぐことのできる疾病に対して、免疫を持つ必要がある」とは、もっともらしい大義名分ですが、ワクチンが毒物の塊であることは時事ブログでもいろいろと記事になっています。しかし毒と知っていても、ワクチン接種を断ると失職につながるので、泣く泣く受け入れざるを得ないとのことです。
 虚構新聞か!とおもうようなニュースですが、グローバリズムの波は今やさまざまな社会構造に侵食しているわけです。そしてさらに、日米FTAの津波がこのままではやって来てしまいます。
 米ニューヨーク州では、「強制ワクチン法」が通ってしまい、さらに「就学前の子どもにHPVワクチン(※)接種を求める法案」が提出されているそうです。接種していないと学校にも行けないという恐ろしいものです。
 日本も、このままでは医療面においても、ますますグローバル企業のいいようにされてしまうのかもしれません。まるでグローバリゼーション最後の狂い咲きのようではありますが。

※ HPVワクチン...子宮頸がんワクチン
(しんしん丸)


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医大生はワクチンを断れない?
転載元)WONDERFUL WORLD 2019/11/01

(前略)
会の終了後、いろんな方と話しましたが、最も胸が痛んだのは、お子さんが医大に通っているという親ごさんの訴え。
「片っ端からワクチンを打たれて…断れないんです。断ると実習にも行けなくなる」
 医大生だけでなく、看護士、医療従事者もそうですね。ワクチン接種は半強制。断ると失職につながる。
 でも、ワクチンが毒物の塊であることを知っている人にとって、それを受けるのはどんなに嫌でつらいことか。(中略)

ワクチンに異議を唱える人間なぞに医師免許は出さんぞ、という魂胆が見え隠れします。その結果、医大生を含む医療従事者の
ワクチン被害の確率は、一般市民より多いのではないかと思いますが、どうなのでしょうか?(中略)

医師法にも憲法にも違反するというのが山本の考えですが、硬直化した「医学」の世界では、だれもそんなことを指摘しないのでしょう。
この流れを変えようと思えば、それこそ欧米のように、医師のタマゴたちベテランたちが集団訴訟でも起こすしかないでしょう。

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ワクチン強制の時代が来る!?
配信元)Facebook 2019/10/06 クスリの講演会

ワクチン問題に関して声をあげづらくなっています。
長年ワクチンの問題に取り組んできた山本節子先生。

(以下略)
————————————————————————







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特集:医療関係者に対するワクチン接種の考え方
引用元)BD 2014/08

(前略)

「感染症をうつさない、うつされないために、予防接種で防ぐことのできる疾病(Vaccine Preventable Disease; VPD)に対して、免疫を持つ必要がある」
(中略)
医療関係者は自分自身が感染症から身を守るとともに、自分自身が感染源になってしまってはいけないので、一般の人々よりもさらに感染症予防に積極的である必要があり、また感染症による欠勤等による医療機関の機能低下も防ぐ必要がある。そうした意味で、日常の感染防止行動に加えて、少なくともVPDに対しては免疫を持つ必要がある。
(以下略)

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HPVワクチン、入学前の子どもに強制?
転載元)WONDERFUL WORLD 2019/11/02

 「強制ワクチン法」を通してしまったニューヨーク州では、さらに恐ろしい法案が提出されています。

「就学前の子どもにHPVワクチン接種を求める法案」Under S298/A2912です。接種していないと学校にも行けないし、デイケアセンターにも通えないというのだから、ワクチン許容派の母親たちにも動揺が広がっているようです。(中略)

現在、アメリカでは、HPVワクチンは9歳から45歳までの男女に推奨されています。当初に比べ、年齢も性別も広げて、それこそ「誰でもが打つべきワクチン」になっているわけですね。そして、接種されているのはメルク社のガーダシル9のみ。これまで、公的に認められた副作用報告は7244件、うち死亡など深刻なケースは3%とのことですが、この数字は氷山の一角です。

 HPVワクチンについては、続々と論文が出ています。みなさま、くれぐれもだまされないように。

<ここまで>


現代医療に携わっている高名な先生方はワクチンの弊害というものをおそらく
一切ご存知ないでしょうし、仮に知る立場、あるいは知った場合でもそれを
隠蔽するか否定するしかないことでしょう。なぜなら、それを認めて広報する
ようなことがあればこれまでのキャリアをすべて失うからです。
だから、彼らにとって厚生労働省の通達は神にも等しいものになっています。

したがって、上がこうするのが妥当と言えば、それをしなければならないと
言う言い回しで医学界の掟にしてしまうのです。そのため、今回の例のように
従わなければ失職という事態が待ち構えていて断る術がないというのが実情
です。

アシュタールの言葉に従えば、嫌なら失職覚悟でNoと言うべきで、その後の
ことはまた考えれば新たな道が見つかるということになります。

しかし、医療従事者だけにとどまらず、子供や大人であっても、日米FTAが
来年から実行されるとなると、今回の記事にあるようにニューヨーク州のと同じ
顛末をたどる可能性が出てきます。

こうならないように、ワクチンは拒否しますという意思を強く持つ必要が
あると思います。






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体温が37度になると免疫力がアップする仕組みが解明される [医学]

ヒートショックプロティンという言葉を聞いたことがあると思います。
確か、5年ほど前に話題になっていたと思います。

このヒートショックプロティンを作り出す要因が体温であり、37度に
なるとこのたんぱく質が作られるようです。

また、同時に水素イオン放出がきっかけになるようなので、数年前に
メディアで大きく取り上げられた水素水の効果をうかがわせます。

低体温症にならないように気を付けないといけないということですね。







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