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セコマ・丸谷社長 コンビニのビジネスモデルは終焉が近い [社会・経済]

セコマ・丸谷社長 コンビニのビジネスモデルは終焉が近い


北海道のコンビニ「セコマ」だけは本社の利益率10%なのに業績は拡大し、人材難も
解消できている。それは本州のセブンイレブン、ローソン、ファミマと全く違うシス
テムを採用しているからです。

これからは、こうした日本的スタイルの業態が広がっていくことだろうと思います。
そこそこの利益で地域密着型の業態です。その根底になるのは地域のためという
コンセプトです。

対して、アメリカ発祥のコンビニは本部がフランチャイズを奴隷化するようなスタ
イルであるため、昨年から見られる問題点が浮上し始め、その存続が問われている
と言えます。

セコマの丸谷智保社長の語る一言一言が胸に響いてきます。商売にとって何が大事か
ということです。



(ここまで)

今や社会インフラとなったコンビニだが、
大きな転機を迎えている。
元日、24時間営業、食品の値引き販売の
是非などをめぐり、本部と加盟店オーナーとの対立が表面化、政府も「あり方検討委員会」
などを設置し、変革を迫っているからだ。

そんな中、異色の存在感を示しているのが
北海道中心のコンビニチェーン、
セイコーマートを展開してきた
株式会社セコマだ。

大手に比べて、加盟店が支払う
ロイヤルティーは低いし、契約で24時間営業を義務づけることもない。なぜ、それで儲かるのか。大手はなぜ、できないのか。
丸谷智保社長に聞いてみた。

  ◇   ◇   ◇

■本部と加盟店の関係見直しが急務

  ――昨年はコンビニのあり方が問われる一年でした。どうご覧になっていましたか?

大手コンビニのビジネスモデルの限界がついにきた。そんな印象を受けました。もうちょっと正確にいうと、米国発のフランチャイズ制を応用した日本的コンビニビジネスモデル。これが終焉に近づいたということだと思います。

  ――日本的モデルとは?

 フランチャイズ制度そのものは悪い制度ではありません。でも、日本のコンビニ業界はそれをねじ曲げてしまった。その綻びが出ているように思います。フランチャイズ制の基本理念は本部と加盟店の共存共栄です。そのベースにあるのは富の正当な配分と、加盟店に独立した裁量権を持たせることです。本来のフランチャイズ制度とは本部と加盟店は同心円状の関係なんですね。ところが、従属関係になっているように見える。ロイヤルティーの問題もあるし、加盟店にどれだけの裁量権があるのだろうか。24時間契約であれば営業時間の裁量権はないし、値引き販売を許さないのであれば価格決定権もないことになる。その地域に集中出店するドミナント戦略をやれば、道を隔てて同じチェーンの店が出てくる。加盟店にはテリトリー権もないわけです。

――売れ残りも加盟店の負担になる。24時間開けていても、儲からない店もある。人手不足で人件費もかかる。これじゃあ、加盟店が悲鳴を上げるのもわかりますね。

 これまで30、40年とやってきたけど、ついに綻びが露呈してしまった。それが去年なのですが、実は同じようなことは10、20年前から言われてきたんですよ。でも右肩上がりで成長し続けてきたから、問題にならなかった。採用は簡単にできたし、店長に応募する人もたくさんいた。

  ――今は違いますか?

 人件費のコストは上がっているし、エネルギーコストの値上げも激しい。これでは24時間やっていられない、ということになる。堤防の一穴が崩れて、洪水になった。でも、本質は24時間問題ではなくて、本部と加盟店の関係です。ここに最大の問題があると思いますよ。

――セコマは違うんですか?

 うちは当初から本部がいただくロイヤルティー率は10%、営業時間は最低16時間以上で、お客さまのニーズがあればオーナーの判断が基本ということにしています。値引き販売もオーナーの裁量に任せている。テリトリー権も原則認めています。

層的な利益構造がセコマの強み


  ――なぜ、それでも利益が出るのでしょうか?

 製造、小売り、物流というサプライチェーンを経営していることで、重層的な利益構造になっていること。もうひとつはマンパワーの強みです。個々の店長は地域に密着している人が多いので、地域に愛され、顧客をつかんでいます。

  ――食品を製造する12の子会社がアイスクリームや牛乳、総菜、サンドイッチなど多彩な商品を作っていますね。セイコーマート店内にはホットシェフがあり、店内の厨房で作られた大きなおにぎりや本格的なカツ丼も好評です。

 グループの豊富牛乳公社で牛乳もつくっていますが、セイコーマートで売っているのは年間1500万本。1900万本は自社チェーン以外の本州に売っています。羽幌町にあるダイマル乳品ではアイスクリームを年間2400万個製造していますが、3分の1は本州向けです。こうした外販にも力を入れているところです。

――物流のほうは?

 普通のコンビニは大体1日に9回くらい配送が来るんです。お菓子、パン、冷凍食品と別々にトラックが来る。うちはグループの物流センターで混載するので1日2回が基本です。それとは別にアイスクリームは週に3回。だから、1日にトラックが3回来る日が3日ある。それだけです。また、店舗が閉まっていたら、運送業者が店舗内に入って、荷物を置いていく。だから、荷物を受け取るために店を開けておく必要もないし、効率的です。

  ――そんなことができるのは自社で物流もやっているからですか?

 自社、あるいはほとんどうちの物流しかやっていない業者に任せています。信頼関係があるんですね。

  ――他のコンビニが悩んでいる人手不足はありませんか?

北海道も人手不足ですが、5年くらい前に採用の仕組みを見直し、応募、採用が2・6倍くらいに増えました。ウェブから申し込んでもらうと、翌日までにコールセンターから電話がいく。そこで、働きたい人と条件のマッチングをするんです。正社員ではなくパートで働きたい人には事情がある。子供の迎えとか、介護とか。土日は働けるけど、平日の火水はダメという人もいる。そうすると、最初に希望してきた店や業務ではなく、近くの別の店、仕事を紹介したりするのです。

  ――そうした工夫がグループ全体の利益につながるわけですね。しかし、人口が1000人もいない過疎地は儲からないでしょう?

 過疎地だからこそ、リアル店舗へのニーズが高いのです。900人の集落でも、うちが撤退すると、買い物に行く店がひとつもなくなってしまう。地域からも自治体からも「続けてください」「出してください」と頼まれるのです。そう言われることは小売店冥利に尽きますよ。

――でも赤字じゃダメでしょう?

 逆算するんです、いかに900人の集落で店舗が成り立つかを。物流コスト、人件費、光熱費を落とす。営業時間を13時間にするなどの工夫をして既成概念にとらわれずにランニングコストを下げます。もちろん地域とも相談します。自治体、住民、私たちの3者で話し合うんです。自治体からの助成金で、店の建設コストの一部を負担してもらったり、自治体が所有する土地を安く賃貸してもらい、地代負担を軽減したり。そういう工夫でコストを下げて、900人の集落でもトントンになるようにする。それに、売っているものの半分はPB商品であり大半はグループで作っているものですから、グループ全体で利益が出る。最終的にグループ全体がトントンであれば、地域を応援できるのではないか、いや、そうすべきではないか、と考えています。

右肩上がりで収益を上げる時代ではない

  ――地域にやさしい経営をしていますね。お父さまは社会党の参議院議員をされていましたが、その影響はありますか? 丸谷社長の経営は今はやりの利益至上主義、市場絶対の新自由主義的な発想とはちょっと違いますね。

 新自由主義とは違うと思います。ただ、父親は農業地域でいかに農民の幸せを実現するかに尽力した人で、町営でワイン事業を始めたんですね。公共資本で産業基盤をつくり、その富を分配することで地域全体を豊かにしようとした。社会主義というより農本主義ですね。世界を見渡せば、フランスにもそういうところがある。ドイツや北欧も自由主義経済だけど、社会主義のいいところを取り込み、地域全体の豊かさを求めている。こういうのが成熟国ではないですか。そのために大切なのは地域に根ざした企業の持続性です。地域が本当に必要とするものをやり続ける。その中でいかに効率化して、利益を出すか。利益を出せれば持続できる。持続のために補完的な事業も考える。本州での牛乳販売もそのひとつです。こうしたことを愚直にやっているだけです。私は右肩上がりで収益を上げる必要は、もうないのではないかと思います。そりゃ再生産投資をする利益は必要ですよ。店も工場も古くなりますから。しかし必要以上の利益を追求すべきではなく、少しずつ内部留保が充実していけばよい。それがサステナブルな、現代的な経営だと考えています。

――丸谷社長は北海道拓殖銀行出身ですね。拓銀は拡大主義で破綻した。こうした経験も影響していますか?

 銀行には20年間勤めました。それなりに地域に貢献してきたと思います。地元からも愛されてきた。でも、そういう会社でも倒れたら何にもならない。拓銀は都市銀行であるがために無理な展開をしましたね。必要もないところに手を伸ばした結果、存立基盤が崩れた。地域住民によって立つマーケットの地歩をしっかり固めておくことが大事だと思います。

  ――人口減少社会に直面している安倍政権の経済政策はどうですか?

 危険なのはバランスシートを大きくしていることですね。いつまで続けるのでしょうか。プライマリーバランスの均衡といっていたのに、それがないがしろになり、物価も上がらず、GDPも増えない中、バランスシートだけが膨らむのは危ういと思いますね。

――成熟社会は右肩上がりを目指せばいいというものではない?

 そうです。どうして2%成長しなければいけないのか。日本は世界から「日本を見習え」と思われるような成熟社会を目指すべきで、その在り方の模索に、ただちに取り組まなければいけないと思います。

▽丸谷智保(まるたに・ともやす)1954年9月24日生まれ。北海道池田町出身。慶大法卒。北海道拓殖銀行、シティバンクを経て2007年3月セイコーマート(現・セコマ)入社。09年3月から社長。内閣府経済財政諮問会議政策コメンテーター。

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/267668


(ここまで)

これを読んで感じるのは昭和の時代では当たり前であった、従業員の幸せと地域の
発展を共に果たしていくのが会社の存続理由だということです。


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Kazumoto Iguchi's blog 3 より「真の歴史】小名木善行の「明治150年 真の日本の姿」→「歴史の通説はすべて捏造されたものだった!」 [社会・経済]

Kazumoto Iguchi's blog 3 より「真の歴史】小名木善行の「明治150年 真の日本の姿」→「歴史の通説はすべて捏造されたものだった!」


動画は少し長いですが、日本の江戸時代と本当の日本と言うのを知るために
ぜひ見て欲しいものです。



(ここから)

みなさん、こんにちは。

さて、いよいよ2019年も終了。そして来年2020年東京五輪が開催予定。

多くの預言者によれば、地震津波戦争などあらゆることで東京五輪が開催できないと
予言されてきた。

国内でいちばん有名なのは、預言者のあの照子氏。まあ、ご本人は大真面目で言っ
ているのだろうが、予言が多すぎて、妄想なのか、単なる思いつきなのか、もう区
別すらできない。思いつきが多すぎる。

矢を100本を放って1本当たれば大当たり。これでは予言ではない。

そんなときは、本当の予言とはどういうものか?

こういうものを考えなければならない。

脳内妄想ではなく、歴史を学ぶことから来る予言である。

はたして我が国はどうすべきか?
どうなるか?

これは、過去の我が国の歴史を学ぶことからしか理解できないのである。


そこで、我が国の「国家150年の計」、これを論じた小名木善行さん

odanagi.jpg

のYouTube番組をここにもメモしておこう。以下のものである。1から6までどん
どん見ることができる。

明治150年 真の日本の姿 第一話



明治150年 真の日本の姿 第二話



明治150年 真の日本の姿 第三話



明治150年 真の日本の姿 第四話



明治150年 真の日本の姿 第五話



明治150年 真の日本の姿 第六話





いや〜〜実に素晴らしい説明である。

ねずさんこと小名木善行さんのブログで以前からずっと語られ続けてきたことだが、
その中のもっとも必要だと思われる部分だけ拾い上げたものである。


ところで、昨夜この歴史観、「小名木史観」をじっくり見たのだが、この中では意
識的に言葉を変えてある部分があった。

関東大震災の部分で、放火で12,3万人を焼死させた張本人を「日本人ではない
人」がいたと語ったが、それは

朝鮮人

のことである。当時すでに日本には半島から移民した朝鮮半島の人種がたくさん
住んでいた。

その朝鮮人が独自の身体能力を発揮して、江戸時代から伝わる東京の木造建築の屋根
に上り、屋根伝いに行く先々で叫びまわって放火したのである。そして集団で日本人
の婦女子を強姦した。和歌山毒カレー事件のように、井戸に毒を入れて回ったのである。

それに怒った日本人が自警団を作り、朝鮮人の犯罪者から身を守ったのである。

この朝鮮人による放火殺人で日本人が12万人死亡した事実が、その後何十年かすると、

日本人が朝鮮人を5000人残虐に殺害した

という嘘の歴史を捏造したのである。そういう捏造本を朝鮮人作家に書かせて、流布
してプロパガンダしているわけである。

戦後の、

バターン死の行進、731部隊、南京大虐殺、従軍慰安婦、関東大震災の朝鮮人虐殺、
徴用工、女子挺身隊、。。。

などのストーリーはすべてそうやって捏造された嘘に過ぎない。

つまり、すべて嘘八百。彼らのことわざは、「嘘も100回つけば真実になる」と
いうもので、我々日本人からすれば「息を吐くように嘘をつく」民族なのである。

これが、GHQによる「自虐史観計画」の下にその手下に入った在日朝鮮人が放った
「悪の矢」の一つなのである。

だから、角川映画など戦後の日本映画で戦時中を描いたものはすべてウソである。

なぜなら、戦時中、朝鮮人は大日本帝国からの最恵国待遇を得て、最も厳しい最前
線へ一度も派遣されたことがなかった。だから、現場を知る由もなかった。

だから、彼らが描いた戦後の映画も小説もリアリティーに欠けるわけだ。


さて、上の動画の内容で更に興味深いのは、我々陰謀暴露論者の立場からすると、
そういった天然の犯罪者民族の朝鮮人とは、そのレベルも質も違うが、実に似た
側面を持つもう一つの民族がいたということがわかるわけだ。



だれが西洋の奴隷貿易を生み出したか?

だれが三角貿易で世界を植民地化していったか?

だれが日本を開国させたか?

だれが日本の黄金を不平等条約により巻き上げたか?

だれがアメリカの白人至上主義を生み出したか?

だれがアメリカの南北戦争を生み出したか?

だれが米南部の奴隷制を生み出したか?

だれが第一世界大戦を引き起こしたか?

だれが第二次世界大戦を生み出したか?

だれが我が国を太平洋戦争に引き込んだか?

だれが我が国の真珠湾攻撃を起こさせたか?

だれが第三次世界大戦を生み出そうとしているか?

。。。

こういう歴史を生み出したもの?


全部ユダヤ人である。

ユダヤ人の起こしたマクロな犯罪は、朝鮮人が起こしたミクロの犯罪よりずっと
見にくい。理解しにくい。


アメリカのKKK(ク―クラックスクラン)を生み出した人間は、アルバート・
パイクである。

こいつはキリスト教徒に扮したユダヤ人だった。

yudaya01.jpg


そもそも西洋でだれが奴隷制度と生み出したか?だれがアフリカの黒人を奴隷に
したか?

当時はスペイン・ポルトガル全盛期の大航海時代である。その時、「マラーノ」と
なり、カソリックに扮してカソリック教徒の名のもとに商人となったユダヤ人である。

「マラーノ」というのは、本当はユダヤ教徒なのだが、それを名のると殺されたり
投獄される可能性があるから、表向きはキリスト教徒に改宗したユダヤ人のことを
意味する。作曲家のマーラーという名や「テキサス親父」のマラーノという名前は
その名残である。

日本の歴史で「ポルトガルの商人」「スペイン人の商人」というようなものは大半
がマラーノであった。

我が国に鉄砲を伝来させたのも、メンデス・ピントというマラーノであった。

yudaya02.jpg


ちなみに、そういうユダヤ人がローマバチカンのカトリックに侵入したものが、イエ
ズス会である。

だから、フランシスコ・ザビエルはユダヤ人である。黒い法王がイエズス会法王であり、
白い法王がローマ法王である。


種子島の鉄砲伝来の我が国の歴史教科書の記載は間違っている。

種子島直時こと、北条直時は、ポルトガル商人の乗っていた支那のジャンク船に乗
り込み、事情聴取を行い、その中で鉄砲の銘酒だったスペイン人をえらく気に入り、
そいつを自宅に招き入れて、何ヶ月も直時の城で過ごさせ、自ら鉄砲の使い方、作
り方、弾丸の作りかを何ヶ月もかけて学んだのである。

だから、ピントとその同僚そのスペイン人が何ヶ月か後に長崎経由で帰国した頃に
は、すでに我が国はメイドインジャパンの数百丁の鉄砲ができていて、彼らが1年
後に日本へ戻ったときには、全欧州の鉄砲以上の数のメイドインジャパンの鉄砲が
日本全国に出回っていたのである。

これが結果的に我が国のドツボの戦国時代を生んだのである。

だから、明治維新の歴史もまったく本当の歴史とはかけ離れていたように、戦国時代
の歴史もまったく本当の歴史とは似ても似つかないものだったのである。

白村江の戦い、戦国時代、秀吉の朝鮮出兵、明治維新、日清戦争、日露戦争、第一次
世界大戦、第二次世界大戦、大東亜戦争、太平洋戦争、。。

我が国の歴史が動いて戦争になった時代、すべてユダヤ人の関与があったわけだ。
むろん、自分をユダヤ人とは名乗らなかったが。


彼らユダヤ人が目先の損得にとらわれて我が国に罠を仕掛けてくるのである。

戦後もそうで、それがGHQだった。

マッカーサーの部下もマッカーサーの上司も全部ユダヤ人だった。事実である。

我が国の戦後憲法を書いたのもユダヤ人。我が国のマスコミをオーガナイズしたのも
米ユダヤ人。

もっとも、我が国の明治維新の金を貸したのも米ユダヤ人のシッフだった。


この意味では、この観点から言えば、「ユダヤ人が欧州で貧しく差別されていた」
なんという歴史はどこにもない。

どの国にも、どの民族にも多少の貧富の差がある。

だから、確かに「ユダヤ人」を名乗れば貧乏という人もいたかもしれないが、ある
いは、ユダヤ人の中には才能がなかったり運がなかったりで貧乏の人もいただろう
が、すべてがそうだったわけではない。

戦前の我が国でも、中には貧乏の朝鮮人もいただろうが、それゆえ、身売りして売春
婦にならざるを得なかった朝鮮人もいたが、すべてがそうだったわけではない。

朴槿恵の父のように、大日本帝国陸軍の将校に成功した朝鮮人もたくさんいたわけだ。

同様に、ユダヤ人の中にはその国のトップレベルにまで昇進した人物がたくさんい
たわけだ。

アインシュタインの父も工場主として成功者だった。だから、アインシュタインは
素晴らしい当時の最高級の教育を受けられたわけだ。

ノーバート・ウィーナーもユダヤ人だったが、その父のレオ・ウィーナーは全米で
初めてのハーバード大学の正教授だった。決して差別されたわけではなかった。

一方、戦前、アメリカでは日本人は土地所有や会社所有、さらにはアメリカ白人と
の結婚が法律で禁止されていたのである。これが差別である。

いわゆる「不平等条約」というものこそが、人種差別なのだ。

これは今もある。

治外法権。米軍駐留。JRパス。在日朝鮮人の生活保護。パチンコ。風俗営業。

彼らこそ日本人に対して人種差別しているのであって、その逆ではない。また、
歴史上日本人は一度も外国人を人種差別した歴史はない。


まあ、この世はユダヤ人天国である。その手下の白人天国である。我が国は朝鮮人
天国である。

この意味でも、日ユ同祖論は眉唾もの=嘘=妄想である。ありえない。一方、朝ユ
同祖論なら成り立つのだ。実際その可能性が非常に高い。


日本人にとっては日本以外に天国はない。

まあ、アセンションなる集団自決でもして、かつてのシリウスへ旅立つとか、金星
へ旅立つとか、アンドロメダへ旅立つとか、昨今はそんなカルトめいた話しか救い
の手がない。

しかしながら、知は力なり。真実を知ることこそ新しい歴史を生み出す母である。


この意味でも、我々日本人は真実の歴史を知らねばならない。同様に外人もまた
真実の歴史を知らねばならない。

さもなくば、騙されっぱなし、やられっぱなしになるだけのことだ。





真実の歴史を紐解き語る。

これをずっと続けてきた小名木善行さんに乾杯!

Salute to Mr. Yoshiyuki Zenko!



弥栄!


(ここまで)


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目を覚ませ。「初詣」は宗教的根拠ゼロの集団洗脳イベントだ! [社会・経済]

目を覚ませ。「初詣」は宗教的根拠ゼロの集団洗脳イベントだ!


(ここから)

普段はおもに恋愛や人生で成功する方法を指南するメルマガ『幸せなセレブになる恋愛成功変身術』の著者・マキトさんが、日本人の多くが年始に出でかける「初詣」という風習は、実は宗教的根拠のない宣伝イベントに過ぎないと指摘されています。

知ってた?初詣は鉄道会社と神社が儲けるために作られた迷信

そろそろ初詣の時期が迫ってきましたが、実は、この日本独特の風習こそ、究極の「集団洗脳イベント」なのです。

現在の初詣の形式が整ったのは、明治に入ってからだと言われています。神社と鉄道会社が組んで、新春イベントとしてさかんに宣伝し、国民に定着しました。つまり初詣は、日本古来の伝統行事などではなく、神社と鉄道会社が儲けるための「霊感商法イベント」に過ぎなかったのです( ̄Д ̄;)。

初詣では、1年で1番寒い時期に、何時間も並ばされた挙句、肝心のお祈りは秒で終了です。風邪やインフルが流行る時期でもあり、本来、大勢が集まるには最も適していないシーズンです。混雑のため、スリや痴漢に遭うリスクも高まります。そこまでしても、あなたが毎年初詣に出かけるのは「神社に神様がいる」と信じているからでしょう。。。

ところが、八百万の神々は、神社ではなく高天ヶ原におわします。なので、高天ヶ原(天)に向かって直接手を合わせれば、神社に行く必要などないはずですよね?もともと原始神道では、神社そのものがありませんでした。建物を作るようになったのは、仏教寺院のモノマネです。ところが今では、社が参拝の主役になってしまい、誰も高天ヶ原に手を合わせないという、本末転倒になっています。

こうして理論で突き詰めていけば、初詣が無意味なイベントであることは、小学生でも理解できます。

それでもあなたは、今年もいろいろな口実をこじつけて、初詣に行ってしまうはずです。これが「宗教に洗脳される」という体験なのです。

具体的に言うと、神社はあなたを洗脳するため、最強の方法である「同調圧力」を用いています。単純にイツメン(いつものメンバー)から初詣に誘われたら、1人だけ断りづらいですよね?彼に誘われたら、振り袖姿を見せる、いい口実です。人間の知性は、常に同調圧力に敗北するのです。

実をいうと「みんなで同じ行動をとる」こと自体、脳の働きを低下させてしまうことが、最新の研究で明らかにされています。2012年に、MITなどアメリカのトップ大学が合同で行った研究によると、集団行動をとっているとき、脳の「内側前頭前野」の働きが低下すると判明しました。ここは、人格を統合する理性・知性の中枢です。

すなわち集団行動には、それ自体にあなたの人間性を奪い「家畜化」させてしまう働きがあるのです!( ̄□ ̄;)

知性が低下すると、当然、自己判断ができなくなるため、ますます洗脳に抗えなくなるという悪循環に陥ります。これまでの人生で、団体行動に服する時間がより長かった人ほど、理性・知性を破壊され、洗脳されやすくなっています。老人ほど、頑迷で新しい考えを受け入れない人が多いのは、それが関係しています。1人でじっくり思索し、判断する時間を持たなければ、人間は人間でいられなくなるのです。

同調圧力が、どれだけ強力にあなたを洗脳するのか実感してもらうため、ひとつの思考実験を行いましょう。

あなたが入社したばかりの会社で、

「健康診断で痔の検査を行います。例年全従業員が診察を受けています」
このような情報を与えられたとします。たぶんかなりの割合の人が検査を受けるはずです。みんなが健康診断を受けているのに、1人だけ受けないのは不自然だし、痔の検査だけ断るのもかえって変です。

すなわち、あなたがどれほど清純な乙女でも、同調圧に洗脳されてしまったが最後、「赤の他人にお尻の穴でも見せる」のです(゜ロ゜;ノ)ノ

もし、あなたの恋人がお尻の穴を見ようとしたら、秒でコロしますよね?最愛の恋人にさえ死んでも見せない恥部を初対面のおじさんに「凌辱(笑)」されてしまうのだから、本来なら切腹レベルの屈辱のはずです。しかし「みんなが検査している」という情報を与えられているため、1人だけ検査を受けないとかえって不安になり、IQが劇的に低下してしまいます。

日本人は、遺伝的にセロトニンの働きが世界一弱いため、特に不安を感じやすく同調圧に屈しやすいことが分かっています。不安が羞恥を上回ったとき、あなたの脳は初対面のおじさんに穴の「中」まで見せる判断を下すのです。洗脳の原理をここまでハッキリ暴露しちゃうメルマガって世界のどこにもないですよ。

初体験や結婚で失敗する心理も同じですよね。「1人だけ遅れている」というのは、脳にとって巨大な不安ですから、誰でもいいから済ませたいという気持ちになってしまうのです。

同調圧を克服できない限り、あなたは一生周囲に流されるだけで、自分自身の人生を生きることはできません。洗脳されっぱなしの奴隷人生から脱出するには、まず集団行動に極力参加しないことです。特に日本最大の集団行動である初詣には、決して参加してはいけません! あれが、最もIQを下げます。

そもそも、初詣で集められたお賽銭は、間接的にせよ自民党の支援に使われています(神道政治連盟は自民党の支持母体)。日本中がせっせと神社に参拝した結果、集団的自衛権が通ってしまい、いまだに安倍政権が続いているわけです。あなたが安倍支持でないのなら、なおさら参拝する理由がありません。寝正月でもスノボでも何でもいいので、神社だけには行かないようにしましょう。

あなたは長年、高天ヶ原におわします八百万の神々を無視して、人間が勝手に建てた神社ばかりを拝んできました。その結果、日本の右傾化に加担してきたのです。責任は決して軽くありません。少しでも良心が残っているのなら、今後は高天ヶ原に直接合掌し、神社の参拝は止めるべきではないでしょうか。(中略)

初詣をボイコットすることで、「洗脳されない私」というセルフイメージが確立されます。こうなると、前頭前野の働きが回復し、IQが高まるので、自然に様々な洗脳が解けていきます。そして最も効果的に洗脳を解く方法は、ダイレクトにセルフイメージに介入することです。

自らのセルフイメージに向き合うことは、究極の「個人行動」であり、集団行動とは対極に位置します。いわば前頭前野の働きを最大限に高め人間がもっとも人間らしくなれるワークです。


(ここまで)


言われてみれば、まさにその通りです。

私は初もうでにはこっちへ戻って来てから1回しか行ってませんが、それも
昔の級友に会うのが目的でした。

しかし、行っては見たものの参加者は数人?高校時代には神社の入り口付近まで
列をなして並び、拝めるまで30分以上かかったのが遠い昔の話のようです。

幸い級友には会えましたが、それにしても、この少なさはと思い、それ以来
行ってません。

改めて行く意味ないと思います。






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雁屋 哲の今日もまた より 「自発的隷属論」 [社会・経済]

雁屋 哲の今日もまた より 「自発的隷属論」



この記事を読んでなるほどと思いました。

私もこの記事を気づきませんでした。

日本人は諸外国の国民性と比べても極めておとなし過ぎると

感じてはいますが、こうした考え方の土壌がこのようにして

形成されていたのかと改めて驚くばかりです。

お上には逆らわない、天皇の言うことは無条件で聞く

上司の指示には抵抗しない、地元の有力者には巻かれる。

すべからくそうなんだと思います。

これが明治時代に作られていたとはまたまた驚きです。

長文ですが、ぜひ読んでみてください。




(ここから)

最近、目の覚めるような素晴らしい本に出会った。

「自発的隷従論」という。

エティエンヌ・ド・ラ・ボエシ(Etienne de la Boétie)著、

(山上浩嗣訳 西谷修監修 ちくま学芸文庫 2013年刊)。

ラ・ボエシは1530年に生まれ、1563年に亡くなった。

ラ・ボエシは33歳になる前に亡くなったが、この、「自発的隷従論」(原題: Discours de la servitude volontaire)を書いたのは、18才の時だという。

あの有名な、モンテーニュは ラ・ボエシの親友であり、ラ・ボエシ著作集をまとめた。

今から、450年前に18才の青年に書かれたこの文章が今も多くの人の心を打つ。

この論が、「人が支配し、人が支配される仕組み」を原理的に解いたからである。

「自発的隷従論」はこの「ちくま学芸文庫」版ではわずか72頁しかない短い物だが、その内容は正に原理であって、その意味の深さは限りない。

それは、ニュートンの運動方程式

「力は、質量とそれに加えられた加速度の積である。F=am」

は短いがその意味は深いのと同じだ。

ラ・ボエシの「自発的隷従論」の肝となる文章を、同書の中から幾つか挙げる。

読者諸姉諸兄のためではなく、私自身が理解しやすいように、平仮名で書かれている部分が、返って読みづらいので、その部分を漢字にしたり、語句を変更している物もある(文意に関わるような事は一切していない)。

同書訳文をその読みたい方のために、私の紹介した言葉が載っている、同書のページ数を記しておく。

本来は、きちんと同書を読んだ方が良いので、私はできるだけ多くの方に、同書を読んで頂きたいと思う。

私がこの頁で書いていることは、同書を多くの人達に知って頂くための呼び水である。

私は自分のこの頁が、同書を多くの人達にたいして紹介する役に立てれば嬉しいと思っている。

A「私は、これほど多くの人、村、町、そして国が、しばしばただ一人の圧制者を耐え忍ぶなどということがありうるのはどうしてなのか、それを理解したいのである。その圧制者の力は人々が自分からその圧制者に与えている力に他ならないのであり、その圧制者が人々を害することが出来るのは、みながそれを好んで耐え忍んでいるからに他ならない。その圧制者に反抗するよりも苦しめられることを望まないかぎり、その圧制者は人々にいかなる悪をなすこともできないだろう。(P011)」

B「これは一体どう言うことだろうか。これを何と呼ぶべきか。何たる不幸、何たる悪徳、いやむしろ、何たる不幸な悪徳か。無限の数の人々が、服従ではなく隷従するのを、統治されているのではなく圧制のもとに置かれているのを、目にするとは!(P013)」

C「仮に、二人が、三人が、あるいは四人が、一人を相手にして勝てなかったとして、それはおかしなことだが、まだ有りうることだろう。その場合は、気概が足りなかったからだと言うことができる。だが、百人が、千人が、一人の圧制者のなすがまま、じっと我慢しているような時、それは、彼らがその者の圧制に反抗する勇気がないのではなく、圧制に反抗することを望んでいないからだと言えまいか(P014)」

D「そもそも、自然によって、いかなる悪徳にも超えることのできない何らかの限界が定められている。二人の者が一人を恐れることはあろうし、十人集ってもそういうことがあるうる。だが、百万の人間、千の町の住民が、一人の人間から身を守らないような場合、それは臆病とは言えない。そんな極端な臆病など決してありえない。(P015)」

E「これは(支配者に人々が隷従していること)、どれほど異様な悪徳だろうか。臆病と呼ばれるにも値せず、それふさわしい卑しい名がみあたらない悪徳、自然がそんなものを作った覚えはないと言い、ことばが名づけるのを拒むような悪徳とは。(P015)」

F「そんなふうにあなた方を支配しているその敵には、目が二つ、腕は二本、体は一つしかない。数かぎりない町のなかで、もっとも弱々しい者が持つものと全く変わらない。その敵が持つ特権はと言えば、自分を滅ぼすことができるように、あなた方自身が彼に授けたものにほかならないのだ。あたがたを監視するに足る多くの目を、あなたが与えないかぎり、敵はどこから得ることができただろうか。あなた方を打ち据えるあまたの手を、あなた方から奪わねば、彼はどのようにして得たのか。あなた方が住む町を踏みにじる足が、あなた方のものでないとすれば、敵はどこから得たのだろうか。敵があなた方におよぼす権力は、あなた方による以外、いかにして手に入れられるというのか。あなた方が共謀せぬかぎり、いかにして敵は、あえてあなた方を打ちのめそうとするだろうか。あなた方が、自分からものを奪い去る盗人をかくまわなければ、自分を殺す者の共犯者とならなければ、自分自身を裏切る者とならなければ、敵はいったいなにができるというのか(P022)」

ここまでの、ラ・ボエシの言う事を要約すると、

「支配・被支配の関係は、支配者側からの一方的な物ではなく、支配される側が支配されることを望んでいて、支配者に、自分たちを支配する力を進んで与えているからだ」

と言う事になる。

「支配されたがっている」

とでも言い換えようか。

それが、ラ・ボエシの言う「自発的隷従」である。

支配される側からの支配者に対する共犯者的な協力、支配される側からの自分自身を裏切る協力がなければ、支配者は人々を支配できない。

このラ・ボエシの言葉は、日本の社会の状況をそのまま語っているように、私には思える。

ラ・ボエシの「自発的隷従論」は支配、被支配の関係を原理的に解き明かした物だから、支配、被支配の関係が成立している所には全て応用が利く。

「自発的隷従論」の中では、支配者を「一者」としているが、ラ・ボエシが説いているのは支配、被支配の原理であって、支配者が一人であろうと、複数であろうと、御神輿を担ぐ集団であろうと、他の国を支配しようとする一つの国であろうと、「支配する者」と「支配される者」との関係は同じである。そこには、ラ・ボエシの言う「自発的隷従」が常に存在する。

日本の社会はこの「自発的隷従」で埋め尽くされている。

というより、日本の社会は「自発的隷従」で組立てられている。

日本人の殆どはこの「自発的隷従」を他人事と思っているのではないか。

他人事とは飛んでもない。自分のことなのだ。

大半の日本人がもはや自分でそうと気づかぬくらいに「自発的隷従」の鎖につながれているのだ。

読者諸姉諸兄よ、あなた方は、私の言葉に怒りを発するだろうか。

火に油を注ぐつもりはないが、怒りを発するとしたら、それはあなた方に自分自身の真の姿を見つめる勇気がないからだ、と敢えて私は申し上げる。

上に上げた、ラ・ボエシの言葉を、自分の社会的なあり方と引き比べて、読んで頂きたい。



まず日本の社会に独特な「上下関係」について考えてみよう。

大学の運動部・体育会を表わす表現に「4年神様、3年貴族、2年平民、1年奴隷」というものがある。

1年生は、道具の手入れ、部室、合宿所掃除、先輩たちの運動着の洗濯、など上級生・先輩たちの奴隷のように働かされる。

2年生になると、やはり上級生たちに仕えなければならないが、辛い労働は1年生にさせることが出来る。

3年生になると、最早労働はしない。4年生のご機嫌だけ取って、あとは2年生、1年生に威張っていればよい。

4年生になると、1年生は奴隷労働で尽くさせる、2年生は必要なときに適当に使える。3年生は自分たちにへつらい、こびを売るから可愛がってやり、ときに下級生がたるんでいるから締めろと命令して、3年生が2年生、2年生が1年生をしごくのを見て楽しむ。

これは、有名私立大学の体育会に属する学生、体育会のOB何人もから聞いた話だから確かである。

こんな運動部に絶えず新入生が加入する。

彼らは人伝えに、上下関係の厳しさを知っていて、新入りの1年生がどんな目に遭うか知っていて、それでも体育会・運動部に入ってくる。

そして、入部早々新入生歓迎会という乱暴なしごきを受ける。

毎年春になると、上級生に強要されて無茶苦茶な量の酒を飲まされて急性アルコール中毒で死ぬ学生の話が報道される。

そのしごきが厭になって止める学生もいる。

だが、運動部が廃部になることは滅多にない。

入部する新入生が減ったとか、いなくなったとか言う話も滅多に聞かない。

OBや上級生は「我が部、何十年の伝統」などと、自慢する。

この場合の自慢は、自己満足の表明である。

下級生は何故上級生の支配を日常的に受けて我慢しているのか。

そう尋ねると、例えば、野球なら野球をしたいから部に入っている。部を止めたら野球ができなくなる。だから、上級生のしごきも我慢しなければならない、と答えるだろう。

本当だろうか。しごきがなければ、野球部は出来ない物だろうか。

野球の発祥の地アメリカの大学や高校の野球チームで、日本のように上級生の下級生にたいするしごきがあったら、しごいた上級生は直ちにチームから追放されるだろう。

何故、野球をしたいがために殴られたり、無意味どころでは無く、腰に非常に有害ななウサギ跳びなどをされられるのを甘んじて受け入れるのか。

運動部のOBは卒業してからも、現役の学生の選手たちに威張っている。また、そのOBの中でも卒業年次ごとに上下関係がある。

一旦運動部に入ると、死ぬまでその上下関係に縛られる。

彼らは、支配被支配の関係が好きなのだ。支配される事が好きだから、「仕方がない」などと言って、先輩の暴力を耐えるのである。

いつも支配されつづけていると、例えば日本の野球部の新入生は上級生からの暴力が絶えたら、自分でどう動いて良いか分からなくなるのではないか。



何故、運動部・体育会について、長々と書いたかというと、この、運動部・体育会の奇怪で残忍な組織は、日本の社会だから存在する物であり、日本の社会の構造そのものを、そこに作り出していて、日本社会のひな形だと思うからだ。

日本の運動部・体育会は後輩の先輩たちに対する自発的隷従によって成立している。日本の社会がまさにそうである。

日本の会社、官僚の世界も同じである。

日本の会社に一旦入るとその日から先輩社員に従わなければならない。

それが、仕事の上だけでなく、会社の外に出ても同じである。

居酒屋や焼き肉屋で、どこかの会社の集団なのだろう、先輩社員はふんぞり返って、乱暴な口をきき、後輩社員はさながら従者のように先輩社員の顔色をうかがう、などと言う光景は私自身何度も見てきた。

「会社の外に出てまでか」と私はその様な光景を見る度に、食事がまずくなる思いをした。

高級官僚(国家公務員上級試験に合格して官僚になった人間。国家公務員上級試験に合格しないと、官僚の世界では、出世できないことになっている)の世界はまたこれが、奇々怪々で、入庁年次で先輩後輩の関係は死ぬまで続く。

その年次による上下関係を保つ為なのだろう、財務省などでは同期入庁の誰かが、官僚機構の頂上である「次官」に就任すると、同期入庁の者達は一斉に役所を辞めて、関係会社・法人に天下りする。

さらに、恐ろしいことだが、先輩が決めた法律を改正することは、先輩を否定することになるので出来ないという。

なにが正しいかを決めるのは、真実ではなく、先輩後輩の上下関係である。

だから、日本では、どんなに現状に合わないおかしな法律でも改正するのは難しい。

会社員の世界も、官僚の世界も、先輩に隷従しなければ生きて行けない。

自ら会社員、官僚になる道を選んだ人間は自発的に隷従するのである。



日本の選挙は、民主主義的な物ではない。

企業、宗教団体、地方のボス、などが支配している。

例えば、企業によっては、係長や課長位の地位になると、上の方から「党費は会社が持つから自民党に入党してくれ」と言ってくることがある。

日本の会社社会では上司の言う事に叛くのは難しい。

特に、中間管理職程度に上がってしまうと、これから先の出世の事を考えざるを得なくなるから、なおのこと上からの命令に逆らえない。

言われた人間は、自民党に入党して、自分の家族の中で選挙権を持っている人間の名前も届ける。

選挙となると、自民党の候補の名前を知らされる。

自民党候補に家族も一緒に投票しろ、と言うわけである。

投票場では投票の秘密が守られているから、実際に投票する際に自民党以外の候補の名前を書いても良いのだが、日本の会社員にはそれが仲々出来ない。

態度からばれるのではないか、何か仕組みがあって他の候補者に投票したことは必ず掴まれるのではないか、と不安になる。

心配するくらいなら、決められたとおり投票しようと言うことになる。

地方に行くと、各地方ごとにボスがいる。

県会議員、市会議員、町会議員、がそれぞれその上の国会議員の派閥ごとに系列化されている。

中で、町会議員は一番小さな選挙区で活動している。

昔からその地域に住み着き、地域の住民に影響力のある人物である。

言わば、その地域のボス的存在である。

そう言う人は地域住民と日常的に接触し、住民一人一人の樣子も掴んでいる。

狭い生活範囲でお互いに顔見知りで、みんなの意向に反することをするのは良くないことだ。この地域の空気を乱すようなことをできない。みんなの空気に従おうと言う事になるのが、この日本の実情だ。

その空気は首相、大臣、国家議員、県会議員、市会議員、町会議員と順繰りに上から下に降りてきて、地域の住民を包み込む。

国会議員の選挙の場合にも、その町内のボスが自分の派閥の候補者の名前を公言する、あるいは直接、間接的にその候補者に投票するように地域の住民に伝える。

特に、地方の場合、地域のボスの力が強いから、投票場でもボスの目が光っている。投票場は秘密が守られているはずだから、ボスの指定した候補者以外の人間に投票しても良いのだが、地方では確実にそれがばれるという。

民主主義の世界で、国民にとって唯一自分の政治的要求を追求することの出来る選挙権さえ、日本では、地域のボス=権力者=支配者に、与えてしまう。自発的に隷従するのである。



もっとも、選挙に行かない人達も多い。政治に嫌気が差して政治に無関心になるのか(アパシーにおちいる)、投票したい候補者が見つからないこともある。

そして、選挙に行かない人が多いほど、ボスによる選挙支配が上手く行き保守党が勝利することになる。

かつて自民党の党首が、なるべく選挙に来ないでもらいたい、と言った。投票率が低いほど、ボスによる選挙支配が上手く行くのだ。

一体どうしてこう言うことになるのか。

ラ・ボエシは言う。

G「人々はしばしば、欺かれて自由を失うことがある。しかも、他人によりも、自分人にだまされる場合が多いのだ。(P034)」

H「信じられないことに、民衆は、隷従するやいなや、自由を余りにも突然に、あまりにも甚だしく忘却してしまうので、もはや再び目覚めてそれを取り戻すことができなくなってしまう。なにしろ、あたかも自由であるかのように、あまりにも自発的に隷従するので、見たところ彼らは、自由を失ったのではなく、隷従状態を勝ち得たのだ、とさえ言いたくなるほどである。(P034)」

I「確かに、人は先ず最初に、力によって強制されたり、打ち負かされたりして隷従する。だが、後に現れる人々は、悔いもなく隷従するし、先人たちが強制されてなしたことを、進んで行うようになる。そう言うわけで、軛(くびき)のもとに生まれ、隷従状態の元で発育し成長する者達は、もはや前を見ることもなく、生まれたままの状態で満足し、自分が見いだした物以外の善や権利を所有しようなどとは全く考えず、生まれた状態を自分にとって自然な物と考えるのである。(P035)」

J「よって、次のように言おう。人間に於いては、教育と習慣によって身に付くあらゆる事柄が自然と化すのであって、生来のものと言えば、元のままの本性が命じる僅かなことしかないのだ、と。(P043)」

K「したがって、自発的隷従の第一の原因は、習慣である。

だからこそ、どれほど手に負えないじゃじゃ馬も。始めは轡(くつわ)を噛んでいても、そのうちその轡を楽しむようになる。少し前までは鞍を乗せられたら暴れていたのに、今や馬具で身をかざり、鎧をかぶって大層得意げで、偉そうにしているのだ。(雁屋註:西洋の騎士が乗る馬の姿のことであろう)(044)」

L「先の人々(生まれながらにして首に軛を付けられている人々)は、自分たちはずっと隷従してきたし、父祖たちもまたその様に生きて来たという。彼らは、自分たちが悪を辛抱するように定められていると考えており、これまでの例によってその様に信じ込まされている。こうして彼らは、自らの手で、長い時間をかけて、自分たちに暴虐を働く者の支配を基礎づけているのである。(P044)

これを読んで、思うことは、1945年の敗戦まで、日本人を支配していた天皇制である。

明治維新の頃の日本人は、福沢諭吉の言葉を借りると、

「我が国の人民は数百年の間、天子があるのを知らず、ただこれを口伝えで知っていただけである。維新の一挙で政治の体裁は数百年前の昔に復したといっても、皇室と人民の間に深い交情(相手に対する親しみの情)がある訳ではない。その天皇と人民の関係は政治上のものだけであり、(中略)新たに皇室を慕う至情をつくり、人民を真の赤子(せきし)のようにしようとしても、今の世の人心と文明が進んだ有り様では非常に難しいことで、殆ど不可能である。(『文明論の概略 第十章』福沢諭吉全集第四巻 一八八頁)」

実際に明治政府は、各県に「人民告諭」を出して、日本には天皇がいると言うことを、人々に教えなければならなかった。

例えば、奥羽人民告諭には

「天子様は、天照皇大神宮様の御子孫様にて、此世の始より日本の主にましまして・・・・・」

などと言っている。

この人民告諭は、天皇のことを一番知っているはずのお膝元の京都でも出された。

今の私達に比べて、当時の日本人は天皇に対する知識がゼロだったのである。

当然天皇を崇拝し、従うなどと言う意識は全くなかった。

象徴天皇制の現在でも、多くの人が天皇を崇拝しているが、明治の始めに、一般民衆が天皇を崇拝するなど、考えられなかった。

一体どうしてこんな違いが生まれたか。

1889年に明治政府が、「大日本帝国憲法」を決めて

「第1条大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス

第3条天皇ハ神聖ニシテ侵スヘカラス」

と天皇を絶対権力者とし、

1890年に教育勅語によって、

「朕惟フニ我カ皇祖皇宗國ヲ肇ムルコト宏遠ニ徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ

我カ臣民克ク忠ニ克ク孝ニ億兆心ヲ一ニシテ世世厥ノ美ヲ濟セルハ此レ我カ國體ノ精華ニシテ教育ノ淵源亦實ニ此ニ存ス(中略)

一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」

と命令されると、明治維新前に生まれ育ち、徳川幕府の権力の下に生きていた人達もラ・ボエシの言葉「G」、「H」の言う通りに、天皇の権力の支配を喜んで受け、その子供たち、孫たち、1945年の敗戦以前に生まれた人間は、ラ・ボエシの言葉、「I」、「J」、「K」の言うとおり、習慣として天皇制の軛につながれていたのである。

軍国時代になると、人々は天皇(と天皇を担ぐ政府)に自発的隷従をして、抵抗もせず勇んで兵士となり、死んで行ったのだ。

当時の新聞や雑誌、出版物を読むと寒々として、しまいに恐ろしくなる。

天皇に忠誠を誓う奴隷、自発的隷従者の言葉で満ちあふれているからである。

昭和天皇は敗戦後、戦犯として訴追されることを免れた。天皇服を着て白馬に乗って軍隊を閲兵した大元帥で、日本全軍を率いて敗戦前は具体的に戦争の指示まで出していたのに、突然白衣を着て顕微鏡をのぞく実直な科学者に変身し、実は平和を愛する人間だったいうあっけにとられるようなジョークがまかり通り、人間天皇、象徴天皇として、存在し続けたために、人々が天皇に自発的隷従をする習慣は簡単に消え去らなかった。

自民党の国会議員が「教育勅語を学校で教えるべきだ」などと言ったり、山本太郎議員が、園遊会で天皇に手紙を渡したことを、不敬だなどと騒ぐのも、その習慣がいまだに伝わっているからだろう。

日本の天皇制は、自発的隷従の典型である。

そして、天皇に自発的に隷従する習慣は、いまだに日本人の心理の底流に流れていて、その隷従の習慣を誇りに思う人が少なくないのである。

昭和天皇が亡くなったときの騒ぎは忘れられない。

繁華街の火は消え、祝い事はとりやめ、何事も「自粛、自粛」の言葉に押え付けられた。

テレビのバラエティー番組に、有名なテレビタレントが、なにを勘違いしたのか喪服を着て現れたのを見て私は心底驚いた。

あの時の日本社会を表現するなら、日本人の心理に植え付けられていたがとっくに黄泉の世界に送り込まれていたはずの「自発的隷従」の「習慣」が昭和天皇の死をきっかけに一気に黄泉の世界からこの地上に湧き出した、と言う事になるだろう。

私は天皇制から自由にならない限り、日本は、韓国、中国、台湾を始め、マレーシア、シンガポール、香港、などの東南アジアの国々と真の友好を結ぶことができないとおもう。

戦争責任の話になると、誰が命令したのかというと軍の責任になり、では軍の最高責任者は誰かというと天皇になる。

日本人は、天皇の責任を問うことは出来ない、と言うから、けっきょく末端の戦争責任も問えないことになる。

謝罪するとなると、天皇にまでその謝罪行為が及ぶ。だから、それがいやさに日本は、韓国や中国に謝罪できず、強弁してますます韓国や中国との関係を悪くする一方である。

もっとも現行憲法下天皇に政治的行為は出来ないから、日本の政治の最高責任者である総理大臣が、昭和天皇の分もきちんと謝罪をするべきである。

きちんとした謝罪をしない限り、韓国、中国との、全く不毛な争いはやまないだろう。責任は、百パーセント、日本にある。

日本の権力者たちは誰なのかはっきりしない。

アメリカなら、軍産複合体の指導者達、金融界の大物たち、宗教界の大物たちで有るとはっきり分かるが、日本の場合、我々一般の人間にははっきりしないから困る。

安倍首相は、その権力者たちの意に従って動いているだけだろう。

日本の、自発的隷従は根が深いのである。

では、この自発的隷従から自由になるためにはどうすれば良いか。

ラ・ボエシは書いている。

M「圧制者には、立ち向かう必要なく、打ち負かす必要もない。国民が隷従に合意しない限り、その者は自ら破滅するのだ。何かを奪う必要など無い。ただ何も与えなければよい。国民が自分たちのために何かをなすという手間も不要だ。ただ、自分のためにならないことをしないだけでよいのである。民衆自身が、抑圧されるがままになっているどころか、敢えて自らを抑圧させているのである。彼らは隷従を止めるだけで解放されるはずだ。(P018)」

N「それにしても、なんと言うことか、自由を得るためにはただそれを欲しさえすればよいのに、その意志があるだけでよいのに、世の中には、それでもなお高くつきすぎると考える国民が存在するとは。(P019)」

そうなのだ。

問題は次の二つだ。

「自分たちが隷従していることをしっかり自覚するか」

「自覚したとして、隷従を拒否する勇気を持てるか」

この二つにきちんと対処しなければ、日本はますます「自発的隷従」がはびこる、生き辛い国になるだろう。

ただ、ラ・ボエシの次の言葉は厳しい。

O「人間が自発的に隷従する理由の第一は、生まれつき隷従していて、しかも隷従するようにしつけられているからと言うことである。そして、この事からまた別の理由が導き出される。それは、圧制者の元で人々は臆病になりやすく、女々しくなりやすいと言うことだ(雁屋註:「臆病であることを女々しいと言うのは女性蔑視に繋がるが、ラ・ボエシの生きていた17世紀初頭という時代の制約を理解いただきたい」(P048))

P「自由が失われると、勇猛さも同時に失われるのはたしかなことだ。彼らは、まるで鎖につながれたように、全く無気力に、いやいや危険に向かうだけで、胸の内に自由への熱意が燃えたぎるのを感じることなど絶えてない。(P049)」

Q「そしてこの自由への熱意こそが、危険などものともせずに、仲間に看取られて立派に死ぬことで、名誉と栄光とを購い(あがない)たいとの願いを生じさせるのである。自由な者達は、誰もがみなに共通の善のために、そしてまた自分のために、互いに切磋琢磨し、しのぎを削る。そうして、みなで敗北の不幸や勝利の幸福を分かち持とうと願うのだ。ところが、隷従する者達は、戦う勇気のみならず、他のあらゆる事柄においても活力を喪失し、心は卑屈で無気力になってしまっているので、偉業を成し遂げることなどさらさら出来ない。圧制者共は事のことをよく知っており、自分のしもべたちがこのような習性を身につけているのを目にするや、彼らをますます惰弱にするための助力を惜しまないのである。(P49)」

確かに、隷従を拒否することは勇気がいる。

その日、その日の細かいこと一々について隷従がついて回るのが日本の社会だから、それを一々拒否するのは、辛い。時に面倒くさくなる。

だが、本気で隷従を拒否したいのなら、日常の細かい何気ないところに潜んでいる隷従をえぐり出さなければ駄目なのだ。

だが、そうするとどうなるか。

周りの隷従している人達に、まず攻撃されるのだ。

偏屈だと言われる、へそ曲がりだと言われる、自分勝手だと言われる、他の人が我慢しているのにどうしてあなただけ我慢できないのと言われる、変わり者だと言われる、ひねくれていると言われる、政治的に偏向していると言われる、あなたには出来るかも知れないが他の人は出来ないんだよ、自分だけがいい気になるな。

隷従を拒否しようとすると、まず隷従している人間から攻撃を受けるのだ。

(上に上げた言葉は、私が実際に色々な機会に言われた言葉である)

他方、隷従を要求している側から見れば、排除するか、痛めつけるか、どちらかを選択するだろう。

隷従を続けて生きて行くか、自由を求めるか、それは個人の意志の問題だ。

自由への熱意を失ってしまった人間にとっては、隷従が安楽なのだろうことは、今の日本の社会を見れば良く分かる。



最後に、ラ・ボエシの書いた美しい文章を、引き写す。じっくりと読んで頂きたい。

R「この自然という良母は、我々みなに地上を住みかとして与え、言わば同じ家に住まわせたのだし、みなの姿を同じ形に基づいて作ることで、いわば、一人一人が互いの姿を映し出し、相手の中に自分を認めることが出来るようにしてくれた。みなに声と言葉という大きな贈り物を授けることで、互いにもっとふれあい、兄弟のように親しみ合う様にし、自分の考えを互いに言明し合うことを通じて、意志が通い合うようにしてくれた。どうにかして、我々の協力と交流の結び目を強く締め付けようとしてくれた。我々が個々別々の存在であるよりも、みなで一つの存在であって欲しいという希望を、何かにつけて示してくれた、これらのことから、我々が自然の状態に於いて自由であることは疑えない。我々はみな仲間なのだから。そしてまた、みなを仲間とした自然が、誰かを隷従の地位に定めたなどと言う考えが、誰の頭の中にも生じてはならないのである(P027)」

最後に、この素晴らしい本を翻訳して下さった、山上浩嗣さんに心からお礼申し上げます。

16世紀初めのフランス語は大変に難しいようで、 それを苦労して翻訳して下さったご努力に敬意を表します。この本は、今の日本人に絶対必要な物だと思います。

(ここまで)


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外国人に食い物にされる日本の健康保険制度!このままでいいのか? [社会・経済]

外国人に食い物にされる日本の健康保険制度!このままでいいのか?



(ここから)

kennkouhken.jpg


海を渡って日本に治療を受けに来る 「タダ乗り患者」が増殖中 この国の医療費が
食い物にされている?

「週刊現代」が外国人による国民皆保険の「不当利用問題」について、キャンペ
ーンを行っている。第一回目は、入国制度の盲点を突き、日本の健康保険に加入し、
高額治療を安く受ける外国人の実態に迫っている。

「最近、日本語がまったく話せない70代の患者が、日本に住んでいるという息子と
一緒に来院し、脳動脈瘤の手術をしました。

本来なら100万~200万円の治療費がかかりますが、健康保険証を持っていたので、
高額療養費制度を使って自己負担は8万円ほど。



今回の医療費問題の他に、この制度と同時期に施行されたのが、沖縄数次ビザ制度!

この制度は、中国人が沖縄に一泊(例 辺野古反対のデモ)すれば、日本に向こう3年間、
90日以内なら何度でも、審査なしで渡航OKと言うもの

今の医療費爆発の原因は、セットで二つの制度改悪を行った2011年の民主党政権[むかっ(怒り)] pic.twitter.com/WmHK6H2fyW



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日常会話もできないので、日本で暮らしているとはとても考えられませんでした。
どうやって保険証を入手したのかわかりませんが、病院としては保険証さえあれば、
根掘り葉掘り確認することはありません」

こう明かすのは都内の総合病院で働く看護師。

いま日本の医療保険制度を揺るがしかねない事態が起きている。ビザを使ってやって
きた外国人が日本の公的保険制度を使い、日本人と同じ「3割負担」で高額治療を受
けるケースが続出している、というのだ。

深刻なのは、医療目的を隠して来日し、国保に加入して不当に安く治療する「招かれ
ざる客」たちだ。

なぜ彼らは国保に入ることができるのか。

一つは「留学ビザ」を利用して入国する方法だ。

日本では3ヵ月以上の在留資格を持つ外国人は、国保に加入する義務がある(かつて
は1年間の在留が条件だったが、'12年に3ヵ月に短縮された)。つまり医療目的では
なく、留学目的で来日すれば合法的に医療保険が使えるのである。

多くの在留外国人が治療に訪れる国立国際医療研究センター病院の堀成美氏が語る。

「うちの病院で調査をしたところ、明らかに観光で日本に来ているはずなのに保険証
を持っているなど、不整合なケースが少なくとも年間140件ほどありました。

国保の場合、住民登録をして保険料を支払えば、国籍は関係なく、だれでも健康保
険証をもらえます。そうすると保険証をもらったその日から保険が使えるわけです。」

さきほど「医療ツーリズム」の話に触れたが、日本の病院を訪れる中国人の間で、
とりわけ需要が高いのがC型肝炎の治療である。特効薬のハーボニーは465万円
(3ヵ月の投与)かかるが、国保に加入し、医療費助成制度を活用すれば月額2万円が
上限となる。

肺がんなどの治療に使われる高額抗がん剤のオプジーボは、点滴静脈注射100mgで
28万円。患者の状態にもよるが、1年間でおよそ1300万円の医療費がかかる計算になる。

仮に100人が国保を利用し、オプジーボを使えば1300万円×100人=13億円の医療費
が使われることになる。ところが、国保に入っていさえすれば高額療養費制度が使え
るので、実質負担は月5万円程度(年間60万円)。たとえ70歳や80歳の「ニセ留学生」
でも保険証さえあれば、日本人と同じ値段で医療サービスを受けられるのだ。

引用→https://news.livedoor.com/article/detail/14741286/(削除済み)

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中国人が日本の医療にタダ乗り!高額のがん治療で

経営・管理ビザで入国し健保に加入して「3割負担」

 たとえば、悪性黒色腫と非小細胞肺がん、腎細胞がんなどに適応する薬として承認
された「オプジーボ」。病状やステージなどにもよるが、薬代だけで1日当たり3万
9099円はかかる。年間で見てみると、体重40キログラムの人の場合約1144万円、
60キログラムの人で約1792万円かかる計算だ。

 そのライバル薬としてMSDが発売、悪性黒色腫と非小細胞肺がんなどに適応すると
して承認された「キイトルーダ」でも、年間1427万円はかかるとされている。しかも、
あくまでこれらの薬は症状を悪化させない意味合いが強く、長期間にわたって投与
する必要があるのだから、その費用はかなりの金額に上る。
 
 もちろん、がんの種類や症状によって治療法や薬は異なり、すべての患者がこれ
だけの費用を負担しているわけではないが、いずれにしても治療費は高額だ。では、
こうした費用を、なぜ一般の中国人が負担することができるのか。そこにはあるカラ
クリがある。

 中国でがんと診断され、2ヵ月前に夫と一緒に来日、がんの専門病院で治療を受け
ている40代の女性は明かす。

「渡航費、滞在費、治療にかかる費用など、合わせて300万円程度でいいと業者に誘
われ、日本にやってきた」

 関係者によれば、この女性が日本で治療を受けた場合、実際にかかる費用は一般的
に見て1000万円程度だとみられる。それが3分の1程度の負担に収まっているのは、
来日する際の「ビザ」に理由があるのだ。

 通常、日本で病気を治療する際には、「医療滞在ビザ」で入国する。しかし、この
女性の場合、「経営・管理ビザ」で入国していた。

 これは、日本で会社を経営するため滞在する場合に発給されるビザ。こうしたビザ
で入国し、3ヵ月以上合法的に滞在していれば、国民健康保険の加入が義務付けられる。
もちろん、保険料を負担しなければならないが、同時に医療費が「3割負担」で済む
という“恩恵”を受けることができるのだ。負担する必要がある保険料についても、前
年に日本で所得がない場合、月額わずか4000円だ。

 この女性は、決して日本で会社を経営しているわけではない。事情に詳しい医療
関係者によれば、「経営・管理ビザは、資本金500万円以上で会社を設立、その代表
取締役が申請できるもの。そこでペーパーカンパニーを設立して、ビザを申請して
いるのだ」という。

 さらに、「会社設立に必要な資本金の500万円は、患者が用意できなくても、あた
かも持っているかのよう見せる“見せ金”として用意する業者がいる。あくまで見せ金
だから、業者は一時的に貸し付けて、ビザが発給された段階で回収して次の患者に回す。
そうしたことを繰り返し、何人もの中国人を来日させている」と明かす。

 この関係者によれば、「がんや肝炎など高額治療の患者を集めて斡旋、ツアーを
組む業者までわんさかいる。もちろん、日本の行政書士などとグルになってやって
いる」という。

 入国制度の盲点を突き、中国人が日本の健康保険を使って高額ながん治療を行っ
ているというわけで、前出の医師が語るように「日本人にしわ寄せが及んでいる」形だ。


生活保護を受給し1円も払わないケースも

 それだけではない。国民健康保険の加入者が海外で医療費を支払った場合、一部を
加入者に返す「海外療養費支給制度」という制度がある。海外でけがをした、病気に
かかったといった場合、帰国後に申請すれば療養費の一部が返還されるというものだ。

 この制度を、国民健康保険に加入している中国人が悪用し、中国に一時帰国した
際に入院したかのように装って虚偽の申請を行い、療養費をだまし取ったりするケ
ースが後を絶たないのだ。これまで、大阪府警などが詐欺容疑で摘発したりしている
ものの、「海外の病院に確認を取るのも大変だし、現地の医師とグルになられると虚
偽の証明が容易ではない。だから摘発されたのはあくまで氷山の一角だ」と、事情に
詳しい関係者は明かす。

 さらには、「一円も払わずがん治療を受ける中国人もいる」(別のがん専門病院の
医師)という。この医師は、「中国残留孤児が呼び寄せた中国国籍の家族が生活保護
を受け、高額のがん治療を受けている。その数は決して少なくない」と明かす。生活
保護受給者なので医療費はタダ。国民健康保険に加入する必要もないので、完全な
“タダ乗り”をしているというわけだ。

 もちろん、きちんと医療費を支払って治療している中国人も少なくなく、不正を働
いているのは一部であろう。だが、複数の医師は、「現場では、決して無視できない
ほどの人数が治療に訪れている」と危機感を強める。

 今や国民医療費は40兆円を突破し、日本の財政は危機的な状況にある。しかも、
健康保険の原資は日本人が納めているお金だ。それを“食い物”にされている状況は看
過できないだろう。


(ここまで)


このまま行けば完全に国民健康保険制度は毎月の国民健康保険料の負担の増大に
国民が耐え切れなくなり崩壊する日も近いことだろう。

しかし、自民党も野党も中国べったりなところがあるので、国民がよほど騒がない
限りこのままだろうと思います。





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毎月5万4000円を市民に配り続けた結果何が起こったのか?という記録 [社会・経済]

毎月5万4000円を市民に配り続けた結果何が起こったのか?という記録


(ここから)


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「使用用途を制限せずに毎月5万4000円を生活に困窮する人々に与えたら何が起こるのか?」という実験が、アメリカ・カリフォルニア州のストックトンという街で行われています。「自由に使える現金を与えたら仕事をやめる人が生まれて経済が影響を受ける」という批判に対し、実験の結果、予想外のことが示されたとのことです。

This town is giving families $500 a month. The results are remarkable | Natalie Foster | Opinion | The Guardian
https://www.theguardian.com/commentisfree/2019/dec/10/town-gives-families-500-dollars-month-results

「毎月500ドル(約5万4000円)が市から家族に対して支給され、自由に使うことができる」というプロジェクトが、アメリカ・カリフォルニア州のストックトンという都市で実施されています。Stockton Economic Empowerment Demonstration(SEED)と呼ばれるこのプロジェクトは、生活に困窮する人々が必要なお金を手に入れたら一体何が起こるのかということを調べるための社会実験の1つで、アメリカ最年少の市長である29歳のMichael Tubbs氏がEconomic Security Projectの協力のもと実施しています。

seed | Stockton Economic Empowerment Demonstration
https://www.stocktondemonstration.org/

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このプロジェクトの特徴は、支給される現金を使用するのに制限がないということ。プロジェクトを率いたチームがパイロット実験を行ったところ、「貧困を経験した人々は何が必要で何が必要ではないかを理解している」という予測が導きだされたそうです。実際にプロジェクトをスタートしてみたところ、被験者が必要としたものは多岐多様に渡り、実験前から予測するのは不可能だったことがわかったとのこと。現金の支給によって食べものを購入する人もいれば引っ越す人もおり、心配が少なくなり、残業を減らすことができ、家族や友人と過ごす時間が増えたことが示されました。ある母親は、生活の心配をすることなく娘の誕生日プレゼントに靴を購入することができたといいます。母親は「靴を買えた」という行為以上に、自分がいい親だと感じられたと報告しています。

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by Linda Xu

「政府が現金を支給すると人々は働かなくなる」という意見はこれまでも見られるところでしたが、SEEDプロジェクトによって示された結果はこれとは真逆のものでした。例えば、被験者の一人であるトーマスという人物は金銭的な余裕ができたことで次のキャリアについて考える余裕ができ、子どもと過ごす時間を増やしながら、より支払いのいい仕事について調査し、準備し、申し込むことができたとのこと。現金支給を受けたことで「時間」が生まれ、初めて次のステップに進む余裕が生まれたわけです。

他の被験者についても同様のことが言え、この余分な5万4000円によって人々が得た最も価値のあるものは「時間」であることがわかりました。親となる時間、休む時間、コミュニティの一員になる時間などさまざまですが、ある人は副業として行っていたLyftのドライバー業をやめ、ある人は家族と過ごすために賃貸アパートの頭金を払うことができました。余分なお金があることで、引っ越しして通勤時間を削減したり、残業時間を減らしたりして、「時間」を買うことができます。シーラという女性は支給を受けたことでストレスが減り、「夜によく眠れるようになった」と語っています。

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by Kate Stone Matheson

SEEDの対象となった家族にとって、月5万4000円の支給は、月収の30%の増加に相当します。もちろん、SEEDによる現金の支給は、全ての問題を解決するわけではありません。質の高い仕事、労働組合の強化、医療、教育、住宅コスト削減など、問題解決にはより大規模な社会契約を再考する必要があります。しかし、Economic Security ProjecのNatalie Fosterさんは「大きな問題の解決策はスピーチから生まれるのではなく、何が可能なのかを示し、提唱し、再構築することから生まれます」としてこのプロジェクトの重要さを強調しました。

(ここまで)

なかなか興味深い検証実験だったと思います。

得られた余裕資金で人々が考えたことは「得られた分だけ労働を放棄する」ということ
ではなくて、むしろ逆で自分自身の自由な時間を増やすことで、家族との生活時間を
確保する、将来のための投資として自己研鑽をすることで次のステップへ上がる。
など主に自分自身について考える時間を増やしているということに着目すべきでしょう。

アシュタールやさくやさんが常々語っているように楽しく過ごすことで自分をさらに
快適なものへと導くという言葉に偽りがないことがわかります。

逆にお金がいかに私たちの自由を侵害しているかという証明でもあったと思います。



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無職の男、車のトランクにマイナスドライバー1本を所持していたことで逮捕! [社会・経済]

無職の男、車のトランクにマイナスドライバー1本を所持していたことで逮捕!


(ここから)

 金沢市内にある野球場の駐車場で車の中にマイナスドライバーを隠し持っていたとして、71歳の男が現行犯逮捕されました。

「特殊開錠用具の所持の禁止等に関する法律違反」。この疑いで現行犯逮捕されたのは、金沢市内に住む71歳の無職の男です。

 6日午前2時ごろ、巡回中の警察官が金沢市内にある野球場の駐車場に停車している不審な車を発見。車内を調べたところ、トランク内でマイナスドライバー1本が見つかりました。

 このマイナスドライバーは、正当な理由がなく所持していると建物に侵入するために使用する「指定侵入工具」とみなされます。

 警察は現場の状況などから男が所持していたマイナスドライバーを「指定侵入工具」と断定し、現行犯逮捕しました。

 調べに対し男は「マイナスドライバーを持っていたことは認めるが、ガスライターの火力を調整するために持っていた」と容疑を一部否認しています。

石川テレビ

(ここまで)


こんなことで逮捕されるとは知りませんでした。

近くの友人に家の修理を頼まれ、ドライバー1本を持っていたなら、これも逮捕?

もっとも、この場合は友人の証言があれば無罪とは思いますが、どういう事件

内容だったのでしょうか?

無職で不審な人物、夜間の2時、しかも停車中という条件が問題だったのだろう

かとは思うが、世の中不用心に車にも乗れない時代になったみたいです。

それにしても逮捕とは行き過ぎでないのだろうかと思うのですが・・・。

厳重注意で済むのでは・・・。前科があれば可能性もありますが、年も71歳と

高齢だし、よほど敏捷で屈強でなければ空き巣などの不法侵入は無理かと・・・。

????ですね。


上級職員はスピード違反超過40kmでも逮捕されないみたいだし・・・。

世の中おかしいです。






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突如進路を変え、日本列島に向けて進行中の台風20号、21号 [社会・経済]

突如進路を変え、日本列島に向けて進行中の台風20号、21号



またですか~。

性懲りもない連中です。



(ここから)

台風20号(英名:ノグリー)が突如進路を変え、日本列島に向けて進行中。さらにその後、日本に向かう台風21号も発生する予測

投稿日:2019年10月19日


2019年10月19日に予測が大きく変わった台風20号の予想進路
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台風19号の被害の余韻がまったく収まっていない中ですが、次に発生した台風20号(ノグリー)が、当初の進路予測を大きく変え、日本列島に向かって進んでくる予測に変更となっています。



台風20号の衛星写真
taifuu20_02.jpg



台風20号が発生した10月18日時点での予測では、そのまま台湾、中国大陸方面へと進み、日本列島には影響を与えない予想だったのですが、



10月19日になって、世界中の気象機関の予測が変更となり、

「日本列島に向かって進行してくる」

ことが確定的になりました。





今後の進路予測は、予想円が非常に大きく、どのように進行するかは不確実であるようです。



気象庁の予想円は以下のようになっていますが、

やはり10月22日以降は、予報円が大きく、

どこに進行するか今のところ何とも言えないようです。



taifuu20_03.jpg



アメリカの予測では、以下のようになっていまして、

日本列島への直撃は避けられるという予測が多くなっています。



しかし、現時点ではやはり確実なことはわからないというのが、

最も現実に近い予測です。


taifuu20_04.jpg



当初の予測から十数時間後に「まったく進路予想が変わる」というのが、いかに大気の流れが安定していないかを物語るもののような気もします。

この台風20号そのものは、勢力も弱く、それほど大きな影響はないかもしれないですが、それでも日本列島にある程度の影響を与えることにはなりそうです。

被災地の方々にとっては厳しい時間となってしまうのかもしれません。



[追記 2019/10/19]

上の記事を書きました後、グアム東部の低気圧が、10月20日頃までに台風に発達する見込みだと報じられていまして、



台風21号が発生する予測となっています。



これが、まだ予測はできないものの、

この台風も日本へ近づく可能性が高くなっています。


10月20日頃までに台風21号となると見られる低気圧の進路予想

taifuu20_05.jpg

もし、これらの台風20号と21号が、日本を直撃するか、

影響を与えるとした場合、



台風19号から 3連続で、日本は台風の影響を受けることになります。


(ここまで)


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国別、自然災害死亡者数 [社会・経済]

国別、自然災害死亡者数


(ここから)

『自然災害死亡者数』 国別ランキングー日本人死に過ぎ

データ更新日 2019年5月9日
直近データ 2018年

1位 日本 438人
2位 中国  354
3位 米国  295
4位 スペイン 24
5位 フランス  23
6位 イタリア  23
7位 ブラジル  22
8位 ロシア 10

(ここまで)

1位 インドネシア 5510
2位 インド 1396

は別格としても、それを除けば一番多いのが日本です。

私はアメリカあたりがいちばんかと思っていましたが

日本はかなり多いんですね。


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日本のキャッシュレス決済はこんなに危険…政府主導の普及で詐欺被害拡大は必至 [社会・経済]

日本のキャッシュレス決済はこんなに危険…政府主導の普及で詐欺被害拡大は必至


(ここから)

クレジットカードで買い物をする際にサインするのは日本だけです。セキュリティ対策のないなか、被害額が年間200億円にのぼるカード詐欺は増加中です。

 消費増税にともない、キャッシュレス決済をした購入者へポイントを還元するなど、消費拡大対策を実施しています。そのポイント還元策が終了後の2020年10月以降、マイナンバー所有者がキャッシュレス決済で2万円を入金すると、5000円分のポイントを還元する案も、政府で検討されていると報じられています。

 しかし、お得だからと考えて簡単に乗るべきではありません。私には詐欺被害拡大を招く対策にしか見えません。クレジットカード不正利用による被害額は年間200憶円で、増加傾向にあります。ましてや、利用者はカード会社に個人情報まで提供するのです。

 確かにキャッシュレスなら中小規模の小売店で5%分、コンビニエンスストアや外食チェーンなどで2%分、モバイルSuicaでの支払いで2%分の還元を受けられるので、お得でしょう。

 それでも日本では現金派が多いのは、カードのセキュリティ対策があまりにもお粗末だからです。

 まず、海外ではクレジットカードで買い物してもサインをしません。いまだにカードで買い物後にサインを求められるのは日本だけです。海外ではサインの代わりに4桁から6桁のピンナンバーを端末に入力します。アメリカでは電子サインと暗証番号の2つを求める店もありますが、紙へのサインは求められません。

 イギリスなどでは、カードを盗まれた時のためにコンタクトレスカードが主流です。これは1回の限度額が数千円と低く設定されており、決済後は1日以内に利用者にメールが送信されるので、悪用されたらすぐに気付きます。しかし、日本では限度額の設定はおろか、セキュリティ対策がほとんど構築されていません。

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 イギリスでは政府主導で早くから銀行などに積極的に対応を徹底するよう求めてきました。銀行はネットバンキングの利用者に端末を郵送し、サイト上で暗証番号を入力するだけでなく、入力後に改めて通知された暗証番号を入力する二重認証システムを採用しています。また、2012年のロンドン五輪時にカードのICチップ義務化を行い、読み取り端末も最新のスキミング防止対策が施されたもののみ使用可能にしています。一方、日本ではまだ完全には普及していません。中小小売店では導入が進んでいないのが現状です。

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QRコード決済も海外では減少傾向

 また、クレジットカードの裏にサインしている人が多いですが、盗まれたらすぐにマネされて悪用されます。サインがなければ、盗んだ人がサインをしても、カード会社が過去のサインと比べてすぐに不正利用を発見できます。

 カードを紛失した利用者に対してカード会社が被害を補償する場合、裏にサインしてあるかが問われます。しかし、紛失したカードを確認する術はなく、第三者による不正使用が確実に認められた場合に限り、補償がなされます。

 例えば、ヘルパー、ベビーシッター、家族などがカードを悪用したり、暗証番号を使いまわしていたり、電話番号にしているなど自己管理ができていない場合は補償されません。また、2カ月経過している場合も補償対象外です。最近は、ウェブメールで明細書が届く場合もありますが、迷惑メールに仕分けされ、削除されていることもあります。明細書が郵送の場合でも、決済から1カ月経過していることもあり、出張と重なり長期間確認が遅れることもあります。もちろん警察への紛失届の提出も必要です。金融機関などを装ってメールを送信してクレジットカード番号などを盗むフィッシング詐欺でも、同様で自己管理がされていない場合は補償されません。

 また、なんとか Payなどのスマホ決済サービスが不正使用された場合は、端末ロックの暗証番号が単純なものだったり、1カ月以内に被害を警察に届けていなかった場合なども、補償されるとは限りません。また、補償されても10万円までなどと限度額がある会社もあり、特にQRコード決済では、悪用された場合の補償内容はまだ確立されていません。ネットショッピングはオンラインプロテクションとしてオンライン不正利用保険に加入していないと補償されないこともあります。

 こうしたことから、イギリスではQRコード決済はほとんど見かけず、あんなに普及していた中国でも利用者は減少しています。違反駐車の張り紙のQRコードで支払いをすると、詐欺で違う口座に振り込まれていたり、レジに並んでいた後ろの人から肩ごしにスマホでスキャンされ、詐欺に遭うケースが増えているからです。同様の被害は日本でも増えています。特に偽造されやすい紙でQRコードを配布している場合、詐欺ではないかと疑うことも大切です。

 そのため、自己防衛策として、ネットショッピングでは店のサイトにクレジットカード情報を登録せず、支払いの都度入力したり、個人情報登録では無料メールアドレスを使ってメルアドや名前を頻繁に変えたり、後払い制度を利用することをお勧めします。

 さらにスキミング被害も、管理体制が不十分だと補償されません。

 海外では、満員電車などでスキミングされないよう、非接触ICカードデータの不正読み取りを防止するスキムブロックのRFIDシステムや、電磁波を使った金属が組み込まれているカードや財布、スマホケースなどを使用している人も多いです。

 海外に10年間滞在した経験がある私には、「人と見れば悪人と思え」という感覚が身についています。日本人は人を信用しすぎていて、対策を取らない人が多いと感じます。だからこそ、キャッシュレスが進むと被害が拡大することは目に見えています。政府が主導するかたちで対策に取り組むべきでしょう。

(文=柏木りか/城西国際大学准教授、生活経済ジャーナリスト)

(ここまで)

今回の台風で被害に遭われた方がいちばん気を付けないといけないのは被災した

自宅に保管してあるクレジットカード類です。

近隣の避難所に避難する際、危ないからとクレジットカードは自宅に置いたままに

して出た人も多いと思います。最近では被災地を狙った盗難事件も相次いでおり

このときにカードを盗まれ使用されたとしても自宅のパソコンなども使えなければ

盗難に遭ってカードが使用されているかの連絡を受けることも難しくなります。

そのため、数か月後に被害に気づくこともあり得ますので注意が必要です。


消費税10%アップ後政府があの手この手の還元策でキャッシュレス決済に誘導

していますが、あまり信用しない方が良いでしょう。5%還元を受けるために

利用したのに、カード被害に遭い、数十万円の被害にあったりしたら元も子も

ないことでしょう。



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