SSブログ

アフリカ全土で水不足 アジアでも干ばつと豪雨の二極化 [世界の異常気象]

アフリカ全土で水不足 アジアでも干ばつと豪雨の二極化


今年の冬の天候はこれまでと違いかなり異常です。

12月後半にかけてドカッと降ったかと思えば1月に入ると月下旬までほとんど

降らず道路は乾いたまま。このまま続くかと思ったら下旬から2度にわたり

ドカ雪が振りました。しかし、その後はまた好天気に恵まれています。

本来なら1月に入れば何日も降ったりやんだりの繰り返しでかなりの雪が積もり

ますが、そうした傾向が見られないのが異常なところです。

世界に目を向けてみればアフリカでは水不足が深刻で周辺諸国でも水を巡った

争いが勃発しているようです。


genyu.jpg


先日沖縄南端の海でタンカーが貨物船と衝突し沈んだため積んでいた重油の

ほとんどが海に流されましたが、日本ではその報道がほとんどされておらず、この

油の流出で日本周辺の海は死の海になると予測されています。かってメキシコ近海

でも油田の採掘施設からの油漏れが起こり、今はそれがヨーロッパの寒冷化を引き

起こしていると言われています。当然日本もその影響を受けることが予測される

のですが、ほとんど報道されないという事は報道規制がされているのでしょう。

また、この重油による海洋汚染と魚類への影響が出てくることであり漁業への

影響も懸念されるところです。今からでも漁民への注意喚起が必要なはずですが

日本政府はこうした場合何もせずそのままということがあります。福島原発の後も

こうした状況でしたが、何がこうさせるのだろうかと思ってしまいます。


(ここから)

アフリカでは頭に水を乗せて運ぶが、運ぶ水が減少している

mizubusoku.jpg
引用:http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/91/6aadd9415ea83fe2fc62da136ac5775d.jpg



ケープタウンで水不足

日本ではあまりピンと来ないが、世界とくにアフリカでは2017年から現在進行形で、大干ばつによる水不足が起きています。

南アフリカ第2の都市ケープタウンでは、このままだと4月12日に水道から水が出なくなると説明している。

市では浴槽の水でトイレを流したり、シャワーを90秒に制限するなどの対策を講じています。



また手を洗わずに消毒液などで洗浄する方法も勧められているが、市長は市民が水を節約していないと非難している。

というのは市民はむしろ、水が出るうちに溜め込もうとし、あらゆるバケツや容器に最大限の水を溜め込もうとしている。

それでも市の1日当たり水の消費量は約11億リットルだったのが、半分の5億8600万リットルまで減少している。


こうなった原因は3年連続の低降水量と増え続ける人口で、市の人口は400万人を超えたのに降水量は減り続けた。

市民が給水所で受け取れる水の量は1日25リットルで、これはアフリカのトイレでは2回流す分にも足りない。(市は「小」で水を流すのを禁止した)

因みにアフリカの水洗トイレは1回流すのに15L消費し、日本のトイレは6L以下らしいので、効率が悪い。


給水所では水の奪い合いに備えて、銃を構えた警官や兵士が警備している。

まるで『北斗の拳』のゴーストタウンになった世界のようだが、アフリカ全体で人口増と降水量不足で、同じような状況になりつつある。

給水制限は産業界にも打撃を与え、観光客のキャンセルが発生し、ホテルではペットボトルの飲料水を購入して客に出している。



アフリカ全土で旱魃、アジアは旱魃か豪雨のどちらか

水不足は南アフリカだけではなく、アフリカ各地で発生し、2017年3月にはケニアが「国家災害」宣言し国連に支援を求めました。

ケニアの野生動物も水を得られず大量に行き倒れになり、家畜用の水も不足し農業にも悪影響が出ている。

海賊で有名なソマリアでは、やはり数年前から干ばつが続き、数十万人がなくなり600万人が食糧不足に陥った。


草が枯れたため大量の家畜が倒れ、周辺のエチオピアやケニアも同様の状態になった。

農業が壊滅したため海賊の動きが活発化し、2017年は商船への襲撃が増えたと言われている。

水不足から水の奪い合いが起き、紛争や戦争に発展する可能性も高まっています。


エジプトとエチオピアはナイル川の水を争っていて、上流でエチオピアがダムを建設して水を止めようとし、実現するとエジプトは水資源の大半を失う恐れがある。

インドとパキスタンも水を巡って争っており、パキスタンは「水の聖戦」を呼びかけている。

パキスタンは水資源をインダス川に依存しているが、上流はカシミール地方でインドが占領していて、度々戦争が勃発している。


イスラム過激派は「インドが我々の水を奪っている」として、国民にジハードを呼びかけている。

インド沖の島国スリランカも水不足に陥り、2016年はほとんど雨が降らず、2017年5月には逆に豪雨災害に見舞われた。

島国では干ばつと豪雨に交互にみまわれる傾向があり、日本でも極端な少雨と極端な豪雨が増えている。


イスラエルも4年連続の水不足で悩まされていて、「嘆きの壁」で雨乞いの儀式を行い、農業・農村開発相は市民に神に祈るよう呼びかけている。

イスラエルはアメリカの援助があったりお金持ちなので、海水を淡水化することで水道水を確保している。

東南アジア諸国でも旱魃か豪雨のどちらかという極端な気候が増え、地球温暖化の影響だといわれています。

(ここまで)


nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。