これまで8回にわたってパラレルワールドを理解するために基礎知識とパラレルワールドに
移動してしまった、あるいは移動してきた例を紹介してきましたが、そろそろまとめに入り
たいと思います。今回は波動についてです。


物理学で言えば波動と言うのは波の動きで、速い遅いは振動数や振幅で表されますが
おそらくそんなことを書いてもわかりにくいと思いますので、簡単な例を上げて説明しよう
と思います。


(1)波動が高い、低いとは?

私たちが今住んでいる3次元は波動が重く(低い)、高次元は波動が軽い(高い)と良く
言われますが、私たちの3次元を水の中、そして高次元を今私たちが生活しているこの
空気のある空間だと考えてみてください。
水の中で空気中と同じように動こうとしたとき、おそらく水の抵抗で動きが鈍くなり思う
ようには自由に動けないと思います。これは水の分子が私たちの体を止めてしまうか
らです。ところが、空気中だともっと自由に速く動けると思います。これが波動が重い・
軽いというのを表します。つまり、高次元においては波動密度が低くなるので空気中
より軽くなり、動きもスムーズになることと思います。
つまり、これは願望も同じです。水中は重いため願望が実現する時間がかかりますが
空気中では素早く動けるので願望の実現スピードも速いということです。これがアシュ
タールが言う、いろいろなことの実現速度が速くなるということを意味します。
そして、あくまでも例えですが、水中と空中の間にある水面が一つのバリアーになって
いるので、高次元へそのままの状態で行くことは難しいともいえます。


(2)波動が上がるとどうなるのか?

波動が上がるとどうなるかをわかりやすい例に例えるなら、飛行機のプロペラを思い
浮かべてみてください。飛行機が停止しているときにはプロペラは止まっているので
羽根の一枚一枚が良く見えているはずです。ところが飛行機のエンジンを始動させる
とプロペラが回転し始め、回転数が上がる(波動が高くなる=振動数が上昇する)
と、次第にプロペラの羽根が空気中に溶け込んだように見えなくなってしまいます。
これが波動が上昇した場合を表せるだろうと思います。

次元が高くなると、次第に私たちの視界から消えたように見えますが、私たちの波動
が上昇するとプロペラの羽根が再び見えてくることでしょう。
ただし、同時に次元上昇するとプロペラはそのまま見えるので、私たちには変化が
あったことはわかならないだろうと思います。


(3)波動の本体とは?

最新の宇宙理論であるひも理論では、素粒子を構成しているエネルギーの基本単位
がある固有振動数を持つ限局した長さの弦であると考えられています。
その大きさは1.616×10-33cm(プランク長)という超ミクロの弦(ひも)で、バネのよう
に張力があるので、いろいろな振動をしている。
このように私たちの基本粒子(素粒子やクオークよりもさらに微小な基本粒子で一種の
エネルギー粒子と思われ、エネルギーが密集して密度が高くなるとそこに粒子が生ま
れ、最終的に物質形態をとるのでしょう)が固有振動を持っていて、これは電波や音波、
あるいは素粒子の回転振動とも違うもっと基本的な固有振動だろうと私は考えています。

この振動数がこの世界の基本を創っていて、同時に私たちもその固有振動からさらに
多くの振動数の集合体として動いているものだろうと考えています。
パラレルワールドも個々の基本振動数が地球ごとに異なるので交わることはないと
思われます。したがって振動数が異なるので、別の地球はこの3次元からは通常見
えることはありません。あたかもプロペラが回転しているのと同じことです。

だから、波動と言うのは電磁波ではなく、素粒子よりももっと小さい、この世界を創っている
基本的な粒子(エネルギーともいえます)がもつ振動数だろうと思います。現在の物理学
では測定不能な振動数です。


続く